1.4倍テレコンバーターGR【7215】

ゴーストが出にくいゴーストレデューステレコン登場。
2013年6月28日再生産品限定入荷!

2008年8月1日の皆既日食
BORG101ED望遠レンズセット+EOS KissX2 撮影:星ナビ編集部 川村晶様
※左下に発生しているのが1.4倍テレコンバーターDG【7214】によるゴーストです。

フルサイズ対応で余裕の光量・1.4倍なのにシャープでヌケが良い。


新製品 1.4×テレコンバーターGR【7215】 <限定200台>
※写真は量産品です。

<主な仕様>
●1群2枚●マルチコート●重量:220g●全長:84~120mm●対物レンズの焦点距離(500~1000mm)に応じて最適な位置を設定可能●レンズ径:38mm●接続:M57P0.75(オスメス)※GRはゴーストレデュースの略

<本製品の特長>
●レンズの曲率やコーティングを工夫し、ゴーストが出にくいレンズ設計を致しました。
●対物レンズの焦点距離に応じて、レンズの位置を最適化できる構造です。
7月22日の皆既日食時のダイヤモンドリングのゴースト対策に最適なテレコンです。
●別売のアダプター(【7901】【【7910】~【7914】)併用により、他社製望遠鏡にも使用可能です。
●レンズの径を従来の【7214】の28mmに比べ36mmと大幅に大きくすることにより、35mm判フルサイズでもケラレが無くなりました。画像処理の手間も大幅に軽減されます。
●APS-Cサイズでもノートリミング派の方は、周辺減光が少ないということは作品作りに有利です。
●従来の【7214】と比較すると、ゴーストが大幅に少なくなっています。(下の画像参照)
●対物レンズの対応可能焦点距離は500~1000mmですが、範囲外の焦点距離でもf300mm以上の屈折望遠鏡であれば、実用上問題なく使用できます。(特にAPS~フォーサーズ~マイクロフォーサーズの場合)
●弊社のテストでは、45EDII(f325mm)に使用しても、D700(フルサイズ)で四隅まで像が全く破綻が生じませんでした。(テレコンバーターの目盛はf500mmに設定、星のポスターを撮影して検証)
●解像力・ヌケ・コントラストのいずれも優秀で、ボーグ本来の解像力を損なうことなく1.4倍に拡大出来ます。
●中心像はそのままで周辺像を大幅に改善する働きがありますので、視野一杯にシャープなコロナが広がります。
●新製品の50EDIIに装着すると700mm(フォーサーズなら1400mm相当)のシャープな望遠レンズになります。
●BORG125SD、旧125ED、150EDなどの長焦点対物レンズには特に相性が抜群です。

<本製品開発の背景>
「ダイヤモンドリングもきれいに撮りたい。コロナの微細構造もきれいに撮りたい。プロミネンスの詳細も…。」
そんな日食フリークのわがままな要望を満たす製品を供給したい。そんな思いから、本製品の開発はスタートしました。弊社開発担当の宮崎氏と生産担当の藤井光学さんの優秀なスタッフも交えて、「ゴーストを目立たなくさせるにはどうしたらいいか?」という議論とテストを重ねました。結果、完全な除去は無理でしたが、従来品と比べるとはるかにゴーストの量を減らすことに成功しました。これでテレコンを使うかどうか悩む心配はなくなりました。イメージサークルも大きくなりましたので、フルサイズのカメラにも十分対応。また、月面や日食後の太陽面、星雲・星団のアップの撮影、そして野鳥撮影にも広く使えます。従来のテレコンをお持ちの方が、買い増しをする意味のあるテレコンとしてお勧め致します。限定200台ですので、夕日や朝日の撮影時のゴーストに悩まされている方も在庫を抑えておいたほうがいいかも?

<本製品の組み合わせ例>
(1)50EDII+1.4倍テレコンバーターGR【7215】併用の場合
50EDII対物レンズ【2052】+MMF-1【9857】+【7528】+【7604】+【7215】+【7000】+カメラマウント+一眼カメラボデー
※【7604】は【7215】のレンズ部が干渉するのを防ぐために必要です。
(2)45EDII+1.4倍テレコンバーターGR【7215】併用の場合
45EDII対物レンズ+【7860】+ミニボーグ鏡筒+【7205】+【7603】+【7602】+【7215】+【7000】+カメラマウント+一眼カメラボデー
※【7602】と【7603】は【7215】のレンズ部が干渉するのを防ぐために必要です。
※45EDII望遠レンズセット【6245】のテレコンを7214→7215に変更する時に参考にしてください。

※上記はあくまで一例です。実際には無限に組み合わせが考えられますので、ご予算とお手持ちのパーツとご相談いただければ幸いです。
※出来れば、延長筒の代わりにヘリコイドを挿入すると合焦の幅が広がって便利です。

<本製品使用上の注意>
●完全なゴーストレスではありませんので、事前に必ずテスト撮影の実施をお願いします。太陽を置く位置によってもゴーストの出る位置や大きさも変わってきます。
●テレコン無しの直焦点の焦点位置とテレコン装着時の焦点位置は若干違います。(やや内側にいきます)
●もし、現在お持ちのシステムのゴーストが心配でしたら、簡単にゴーストテストできる方法があります。明るい光源に向けて一眼デジカメでオーバー露出をするだけ。このテストでゴーストが出ないレンズは皆無と思われますが、そのテストをして気になったら、本製品の導入をご検討くだされば幸いです。参考までに以下のテスト画像もご覧ください。
●本製品のM57メスネジは取り付け部に斜めになった部分があります。このため、相手のM57メスネジの形状によっては、最後までネジが入りきらないことがありますが、不良ではありません。気になる方は、M57/60延長筒を併用ください。
●組み合わせるカメラや望遠鏡によっては、ファインダーの上部がケラれる「ミラー切れ」と呼ばれる現象が起こることがありますが、これは実際にケラれているわけではなく、ミラーが小さいために光が届かずに起きる現象です。ボーグ+テレコンのように長い焦点距離になると発生しやすくなります。
●HP-1【5555】と組み合わせた時に、焦点距離の固定ネジが干渉することがあります。その際は、【7500】をお勧めしたいところですが、本製品の固定ネジはピッチ違いのM6P1となっておりますので、市販のキャップスクリューをご使用ください。
●本製品はレンズ部が太いため、他社製品など、相手方によってはレンズ部が相手方に入っていかないことがあります。その際は、M57/60延長筒などを挿入してから装着してください。



<参考>ゴーストテスト(1) 77EDII+【7214】+KISSDX+1/8秒
左側に出ているグリーンのボーッとしたものがゴーストです。相当な露出オーバーですので結構はっきりと出ています。
注:背景のボケの大きさが1と2で違うのはピントがずれているためです。また、周辺のボケの像が円形でないのは障害物のせいです。また、カメラの種類や光源の位置や種類によってもゴーストの出方は変化します。


<参考>ゴーストテスト(2) 77EDII+【7215】+KISSDX+1/6秒
新製品の【7215】の方が露出が1.5倍になってしまい不利な条件でしたが、それでもグリーンの濃さが明らかに薄くなっています。このテストは誰でも簡単に出来ますのでやってみてください。ただ、皆既日食本番で同じ結果になる保証はありません。念のため。


左が新製品の1.4倍テレコンバーターGR【7215】、右が従来の1.4倍テレコンバーターDG【7214】。
いかに新製品のレンズ径が大きいかが分かります。全長も【7215】の方がコンパクトです。※【7215】は試作品です。


大きなレンズ、上質なマルチコート

1.4倍テレコンバーターGRのシャープな作例画像


カルガモ BORG125SD+新型1.4倍テレコンGR+D700+ノートリミング+半手持ち 撮影:中川昇 09/05/09
フルサイズ+ノートリミングでも周辺減光が目立ちません。背景の光のボケを見てもケラレが少ないのが分かります。


カルガモの微細構造 50EDII+新型1.4倍テレコンGR+GH1+ISO800+1/200秒+16:9 ・ノートリミング+HT-1+HT-2使用 撮影:中川昇
1.4倍テレコン併用とは思えない描写です。ボーグで写す鳥の羽のアップは芸術品の域かもしれません。


カルガモの微細構造 50EDII+新型1.4倍テレコンGR+GH1+ISO800+1/250秒+トリミング+HT-1+HT-2使用 撮影:中川昇
曇りの日でもこの抜けのよさ。下手な画像処理は不要です。中川の作例は全てJPEGで撮影しています。


50EDII+新型1.4倍テレコンGRによる月面 撮影:中川昇 2009/06/01 会社駐車場にて
MMF-1+7860重連+GH-1 カメラ三脚 セルフタイマー ISO200 1/50秒 S:2/5

月面はむしろテレコンを入れたほうが良く写るくらいです。画質の劣化を心配せずに使えるテレコンです。


月面 50EDII+7215+E-P1+MMF-1+片持ちフォーク式赤道儀 撮影:中川昇 09/08/26
少し露出不足ですが、周辺まで像の乱れは感じません。とても優秀です。


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