BORG WORLD 画像作例集

M6, M7_160504_1mX8_SK.jpg
さそり座尾部 2016年5月4日~5日 ハイスピード55(2555+7758+7509+7880+7000)+5003+ニコンD750(無改造) 200mm F3.6  ISO4000 1分露出×8コマコンポジット Kenko Astro LPR Type2フィルター使用 スカイメモRで自動ガイド ステライメージVersion7で画像処理 撮影者:SK様

<撮影者のコメント>
中川様。すっかり初夏の陽気となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。しばらく新月前後の週末の天気に恵まれませんでしたが、ゴールデンウィーク中の5月4日に富士山御殿場口五合目(太郎坊)で久しぶりに観望・撮影することができました。 ようやくハイスピード55(55FL+専用レデューサー)をフルサイズ(D750)で使うことができましたので、画像をピックアップしてお送りします。まずは、さそり座尾部のM6, M7付近です。こちらも南天低い対象ですが、暗黒帯もよく写ってくれました。 星図と照らし合わせると、2つのM天体以外にも、小さな星団がいくつも写っていましたので、番号を付けてみました。 これくらい広い画角ですと、天の川の中の星雲、星団を一度に多く撮影できてとても楽しいですね。 ISOを上げているとはいえ、1分露出でここまで写るというのは、やはり驚きです。ω星団&NGC5128_160504_1mX8_SK.jpg
オメガ星団とNGC5128 2016年5月4日~5日の夜に撮影 ハイスピード55(2555+7758+7509+7880+7000)+5003+ニコンD750(無改造) 200mm F3.6  ISO4000 1分露出×8コマコンポジット Kenko Astro LPR Type2フィルター使用 スカイメモRで自動ガイド ステライメージVersion7で画像処理 撮影者:SK様

<撮影者のコメント>
南天低いω星団とNGC5128です。 天文少年のころに憧れながらも、なかなか撮影できなかった対象です。 特に夜半前は、太郎坊の南天は沼津市や富士市の光害で結構明るく、低空には霞もあったのですが、ハイスピード55の星像は非常にシャープで、南中高度約7度のω星団も、中心部まで分離してくれました。 低空のカブリと霞を補正しきれていませんが、かえって臨場感と雰囲気が出ているでしょうか? 南天低い対象は、撮影できる時間も短いので、短時間露出で撮影できるメリットは大きいですね。

<中川コメント>
このGWは全国的にハイスピード55が大活躍でした。これからの遠征撮影はハイスピード55抜きでは語れなくなりそうです。SK様の作例は私も子供の頃から憧れ続けて、なかなか撮れなかった南天低い難物です。それをわずか1分露出の8コマコンポジットで撮れてしまうとは新時代の到来です。これから梅雨入り前の僅かなチャンスをいかにモノにするか?梅雨明け後の晴れ間をいかに掴むか?年末年始(今年の年末年始は最高の月齢です)の海外撮影旅行の確率をいかに高めるか?さらには2017年の北米皆既日食+星雲・星団撮影(当然新月!)をいかに軽量コンパクト高画質でモノにするのか?それらを総合するとハイスピード55の導入は必然の選択となるのかもしれません。
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月面(2016/05/14) BORG107FL+BU-1+7861+7215+ソニーα7Rボデー 10秒セルフタイマー ポルタ経緯台 撮影:中川昇
<中川コメント>
会社から帰ろうとしたら、あまりに美しい月が・・・。そうだ、ポルタ経緯台にBORG107FLを載せて撮ってみよう!ということで、107FLの驚きが2つ。ポルタ経緯台に余裕で搭載できます。もうひとつはBU-1に余裕で搭載できます。というわけで、お手軽に撮影を楽しみました。風が強かったので少しぶれていますが、ソニーα7Rで月を撮るのは実は初体験だったのですが、これが意外に月面向きのカメラでした。特に階調が豊富で発色も良いのには驚きました。意外と使えます。このカメラ。週末の楽しみが増えました。
それと最後に今日の月面の見所をひとつ。欠け際もいいのですが、今晩は周縁部に注目!上の月の画像の右端にある海の部分がいつもより良く見えています。これは秤動といって月の首振り運動でいつもより月の裏側が余計に見えているのです。ここまで裏側がチラ見出来るのは珍しいのでぜひ撮影しておきましょう!

P.S.今日はお蔭様で効率よく業務が捗りました。今晩は急に快晴になりました。月や木星や土星や火星や星雲・星団が楽しめますので、ぜひBORGを夜空に向けてみてください。適当に撮影しても何かしら星が写りますよ。天体の詳しい情報はこちらから。今日もBORG開発者ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

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