BORG WORLD 画像作例集

★★★90FL下弦高解像2.jpg ■撮影データ 2015年8月7日4時9分47秒~ ボーグ 90FL+マルチフラットナー1.08×【7108】+ケンコー3×テレプラス+エクステンションチューブ(合成焦点距離/2380mm F26.4) キヤノン EOS 6D ISO400 1/25秒×50枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自動追尾 撮影地 東京都目黒区 撮影:加曽利様

<撮影者のコメント>
今年3月に90FLを購入して、天体撮影を楽しんでおります。そのシャープな星像は大満足です。焦点距離2000mm以上でのピント合わせを効率よく行うため、LMF-1も滑り込み購入しました。1/10の微調整機能付きで、なかなか使い心地がいいです。画像は覆い焼きのような処理を施して、できるだけ階調が失われないようにしました。もうちょっとコントラスをつけてもいいかもしれませんね。ボーグ90FL、これからも大活躍してくれそうです。

<中川コメント>
SWATの加曽利さん(今まで曽の字が曾の字になっていました。曽が正解です。すいません。)撮影の最新の月面です。素晴らしい写りです。何だか昔のフィルム時代の月面撮影を思い出します。懐かしいです。SWAT350+90FLという組み合わせも今風です。画像を拡大していただくと実に細かい地形が写りこんでいます。これからも月面に星雲・星団にBORGのシャープな作例画像を期待しています。月面名所巡りは、もう一人の月面フィルム仲間の東田さんのサイトが非常に参考になります★★★90FL下弦高解像2mj1.jpg
下弦の月:月面名所案内
<中川コメント>加曽利さんの月面写真を眺めているうちに、あまりにきれいなものだから、名所案内の文字を入れたくなりました。それほど素晴らしい写り、素晴らしい仕上げです。今晩の月は晴れれば、この画像の中央火口列の当たりが欠け際に来ます。特に注目して欲しい地形が直線の壁とコペルニクス近くのクレーターチェーンです。この2つの地形を認識するだけのあなたはもう月の虜です。
IMGP3228cc.jpgIMGP3330cc.jpgIMGP3335cc.jpg
ヤマセミ3態 BORG89ED+M75絞り+80Φト゛ロチューフ゛+LMF-1+回転装置+1.08マルチフラットナー+K-3ボデー 撮影:笠井高明様

<撮影者のコメント>
「星の写真展」盛況だったようでお疲れさまでした。タイムリーな4K画像等が盛り沢山の企画だった事の賜物だと思います。

私がMFで中川師匠に横で撮影しながら「長玉が使ってみたい」と呟いた効果か、お願いしてあった89EDの対物レンズが届きました。次の朝ヤマセミ撮影に行く予定で77EDIIにLMF-1と1.08Xマルチフラットナーを取付け組上げていた機材を急遽変更し、89EDに組換えようと思いチャートを確認するとそのまま対物レンズ交換でOKのようです。

念のため89EDを見るとレンズが鏡筒前側にあり、フードが前に引出せる構造でレンズから鏡筒が100mm位なので77EDⅡと交換してテストしました。無限遠がぎりぎりなのでLMF-1とマルチフラットナーに無限遠調整用に取付けた10mm延長筒を外して、無限遠が出て余裕があることを確認しました。

今後、新発売する長玉レンズは、エントリーモデルの77EDⅡや人気の71FL標準構成を意識して対物レンズだけを交換して使えるように、対物レンズ側の鏡筒長を工夫して開発してくれると嬉しいですね。

今回お借りした89EDはBORGのレンズで発売中一番の長玉で600mmF:6.7なので遠いヤマセミ撮影にも期待が持てます。今回ヤマセミ撮影で気づいた事は野鳥によって羽の色が白い場合はEV補正を思い切って一段位マイナスに設定しないと白飛びしてしまいます。今回お送りする画像は首の白い毛が飛んでいて平坦ですがこれを解像させるのが次回のテーマだと思います。

ヤマセミは朝5時位から出没するのですがISO3200でもSS1/50秒しか上がらず、明るい大砲レンズが有用ですが、ペンタックスのLV画面で拡大機能を使いLMF-1でフォーカスを合わせロックネジ固定してレリーズリモコンSWで撮影すれば、暗い時間で何とか撮影が可能ですが、ヤマセミが動いてしまうとボケてしまうのは諦めるしかありません。

今日は運良く30m位の位置に止まってくれたのでA4サイズに紙焼き出来るような画像が撮影でき興奮して家路に着きました。お借りして初めて使う89EDで貴重なヤマセミ撮影が出来て中川師匠に感謝です。やはり長玉に成る程、被写界深度が浅くなってフォーカス合わせが難しいですが、MFで手持ちで使い熟す中川師匠の匠には遠く及びませんが、次回はEV補正も考慮しヤマセミの気持ちになって撮影してみます。
IMG00177ccs1.jpg
今回の撮影機材:BORG89ED+M75絞り【7075】+80Φト゛ロチューフ゛+LMF-1+回転装置+1.08×マルチフラットナー【7108】+K-3ボデー 撮影:笠井高明様

<中川コメント>
笠井さんは久しくカワセミ専業でしたが、最近は鳥友のお誘いもあり、カワセミ以外の野鳥を追いかけて方々に飛び回っておられます。とても楽しそうで、さらに若返った気がします。良いことです。カワセミ以外の野鳥を撮ると、今まで気が付かなかったカワセミの良さやカワセミ撮影で培った知識や技術がいかに重要だったかに気が付かされます。ここが大事です。同様に、今度は天体撮影を始めてみると、天体撮影ってこんな楽しかったんだ、これは野鳥撮影にも応用できるなあと同様な思いをされると思います。逆に天体派の方が野鳥を撮影してみると、これが実は共通した要素があり、驚かされます。参考になることがたくさんあります。

これは頭の中で考えていてもわからないことで、やってみるしかないのです。理屈ではないのです。そこに気が付くと人生の幅が広がり、なんでも興味を持つようになり、視野が広がります。ここがすごく重要です。弊社はBORGを通して、様々な対象に興味を持ち、人生を豊かにして欲しいと願っています。それにしても89ED、ヤマセミ向きのレンズですね。素晴らしい写りです。

【夏期休業中のBORG情報】 

★夏期休業中に営業している主なBORG販売店ご紹介★※夏期休業中の販売店は省きました。
協栄産業東京店:国内最大の望遠鏡ショップ。日曜定休。新製品2015の在庫豊富。
協栄産業大阪店:西日本最大の望遠鏡ショップ。日曜定休。新製品2015の在庫豊富。
ホビーズワールド:野鳥専門店。火曜定休。
●その他の販売店の情報はこちら。 

★各種BORG情報のリンク先ご紹介★
FAQへのリンク:困ったときはまずここを!
ボーグワールドへのリンク:BORGの使い方や組み立て方等の疑問が氷解するかも?
オリンパスPEN+BORGの連載記事:オリンパスのサイトに弊社中川がBORGの連載記事を執筆。
BORGの歴史連載記事へのリンク:全18回の連載記事。これを読めばBORGの歴史が丸分かり。
M42ヘリコイドシステムユーザーHP:M42ヘリコイドシステムの全貌はこのサイトが一番良く分かる。

★ 参考:最近、中川がお気に入りのブログ集★
虹色の旋律:写真の知識が深まる。すごくためになります。
マクロチックフォト:125SD+X-T1で驚異的にシャープな野鳥を撮影中。
Slow Life is Busy:71FL・90FLで非常にシャープな野鳥を撮影中。
森の青葉II:90FLの野鳥高解像度画像多数。毎日更新。
BORG日記鳥・鳥・鳥:BORG三昧の日々を綴っています。かくありたいです。
小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels):コ・ボーグ36EDが意外な高評価。

P.S.最新在庫情報を更新しました。休み明けのご注文をお待ちしています。今日は販売店様から夏期休業前の相当量のご注文をいただきました。期間中は販売店(上記参照)をご利用下さい。9連休中は、中川は父の入院もあり、遠出がしにくい状況ではありますが、弟もいるので3日間ほど奈良に行く予定です。それ以外は、病院通いと実家の整理と休日出勤の日々になりそうです。

P.S.2 この夏は再三書いている通り、BORGスタッフとその家族に体調不良者が続出し、業務がたまりにたまっています。休業中、数日休日出勤する予定ですが、これはたまった業務を消化するためなので、新たなご質問等はご遠慮いただければ幸いです。ブログの更新はするかもしれません。それにしてもこの夏は写真展の準備作業もあり、3週間休みなしは久しぶりでしたが、意外と自分がタフであるということに気が付きました。これは考え方によるところが大きいと考えています。「障壁は成長するために必要なもの」という考え方です。BORG製品が生産中止や整理統合を進めているので、不安に感じている方もおられると思いますが、その一方で画期的新製品を数多く開発しています。

P.S.3 その一部がこの夏休み中に本格的なテストに入ります。これらがうまくいけば、新生BORGとしてさらに飛躍することでしょう。ご期待いただければ幸いです。今年は猛暑が半端ではありませんが、天気は良いので、特に天体撮影は期待が出来ます。皆様、体調に留意して良い夏休みをお迎えください。今日もBORG開発者ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

訃報です。天文学者・光学設計者の吉田正太郎東北大学名誉教授が、7月30日に永眠されました。享年102。吉田先生の書かれた数々の光学関係の本は天体望遠鏡のバイブルとも言われ、BORGの元設計者、宮崎さんも吉田先生の本をたくさん読んでいました。これらの本がなければBORGは生まれなかったかもしれません。ご冥福をお祈り申し上げます。

カテゴリー
バックナンバー
ページトップへ戻る