BORG WORLD 画像作例集

DSC09080s.JPG
2014/10/08の皆既月食直前のターコイズフリンジ(右下の緑色の星は天王星)  BORG90FL+レデューサー0.72×DGQ【7872】+高橋EM-10赤道儀+ソニーα7sボデー ISO100 1秒 トリミング 撮影:中川昇
<中川コメント>90FLに【7872】を装着すると360mmF4という明るくてフルサイズ周辺までシャープなレンズに変身します。最近注目されているターコイズフリンジと呼ばれる境界線の青い色もきれいに出ています。とにかく皆既中の月は暗いので、少しでも明るい光学系で撮影することがポイントです。そうすれば、この作例のようにISO100の高画質で撮影することが出来ます。 DSC09103st2.JPG
2014/10/08の皆既月食(右下の緑色の星は天王星)  BORG90FL+レデューサー0.72×DGQ【7872】+高橋EM-10赤道儀+ソニーα7sボデー ISO640 1/3秒 トリミング 撮影:中川昇
<中川コメント>この作例もレデューサー【7872】のお蔭で、微妙な色が見事に再現できています。こういう色を描写するには、明るさは非常に大事です。かといって甘い像では意味がありません。【7872】はシャープで明るい。90FLや71FLが違う性格のレンズに変身するのです。

<中川総合コメント>
2015年4月4日の皆既月食は土曜日の晩ということもあり、非常に条件が良いです。これを逃すと次回は2018年になるので、縁起でもない失礼な書き方にはなりますが、最後の皆既月食になるかもという位、間が空きます。私が生まれて初めて皆既月食を撮影したのが、忘れもしない1974年11月29日の夜です。もう41年も前のことです。この時の様子はこちらに詳しいです。

この時、中学1年生だった中川少年の感動は半端ではなく、今でも昨日のことのように思い出されます。こういう貴重な体験は一生の財産になります。天文ファンならずとも見逃がしてはいけないインパクトのある天体イベントです。その皆既月食の撮影時にも威力を発揮するのが、このレデューサー0.72×DGQ【7872】です。特に4月は春霞で空の透明度が良くなく、ただでさえ暗い皆既月食がさらに暗くなる可能性があります。

そんな時にこそ、レデューサー0.72×DGQ【7872】です。今なら発売時入荷分にまだ若干の余裕があります。今なら、14日(うまくいけば前日の13日にも?)に入手可能です。DSC_4671s.JPG
壁平坦化計画 BORG71FL+レデューサー0.72×DGQ【7872】+ニコンD3ボデー(フルサイズ) ノートリミング 撮影:中川昇
<中川コメント>
ボーグの欠点のひとつは、コマ収差です。そもそも天体望遠鏡は中心の像を最重要視し、周辺像は無視するという割り切ったレンズ設計をしています。だから中心解像力が飛びぬけて優秀なわけです。でもフルサイズのカメラで、そのまま壁のような平坦なモノを撮影すると、見事に周辺が流れて写ります。これがコマ収差です。

でも上の画像をご覧ください。フルサイズの隅々まで実にシャープな像です。これは補正レンズのお蔭です。今回の新製品、レデューサー0.72×DGQ【7872】はそのコマ収差を、4枚のレンズを使用し徹底的に排除しました。BORG史上最高の補正レンズといえると思います。さらには、無限遠だけでなく、近距離でもその描写性能が衰えないことです。これはボーグを一般撮影に使う方にとっては大きな福音だと思います。 

P.S.レデューサー0.72×DGQ【7872】の次回入荷までには少し間があります。お持ちの71FLや90FLのレンズの性格がレデューサー0.72×DGQ【7872】の導入で大きく変わります。性格が明るくなるのです。明るいことはいいことです。暗い時にも驚くような速いシャッタースピードが出るので、手持ち撮影が楽にできます。ウオーキングボーグのお供に加えていただけると愛機ボーグも喜ぶと思います。

P.S.2 あの地震から4年になりました。今日は実に平穏な1日ですが、あの日は会社でも大騒ぎでした。地震のことはこちらに記述がありますが、まさに生きた心地がしませんでした。ただ、4年も経つとどうしても記憶も風化しますね。今、普段通りに暮らしていけてるということがいかにありがたいことか。そのことを噛みしめながら、これからも精進致します。最近、ボーグユーザーの方から、感謝のメールやお電話をいただくことが一段と多くなってきて、とても嬉しいです。とても幸せです。今日もBORG開発者ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

カテゴリー
バックナンバー
ページトップへ戻る