BORG WORLD 画像作例集

2014q2lovejoy.jpg
ラブジョイ彗星2014Q2 撮影日時2014/12/27 22:47:59 場所 富山県上市町伊折  Borg90FL 500mm F5.6 マルチフラットナー1.08×DG【7108】使用 SXP赤道儀ノータッチガイド EOS 6D ISO3200 120s×10 ステライメージ7 フォトショップPSCS5で画像処理、トリミング 撮影者:岡本秀樹様(富山県)

<撮影者のコメント>
トミーテック オアシス・ダイレクト中川 昇 様。富山の岡本秀樹です。BORG90FLを購入しました。富山は、この時期なかなか晴れなくて撮影の機会がなかったのですが、先日、Lovejoy彗星を撮影しましたので画像を送ります。

<中川コメント>
BORG90FL+7108によるラブジョイ彗星の雄姿です。さすがに90FLだとよく写りますね。透明感も高く彗星らしい姿です。これからも悪天候の合間を縫って星雲・星団の美しい画像を見せていただけると嬉しいです。PC270151~4_コンポジット3ss.jpg
ラブジョイ彗星(C/2014 Q2)・77EDⅡ直焦点、カメラ:E-PL5、ISO:3200、露出:60秒×4コマ、ビクセン製SP-DX赤道儀にて自動追尾、撮影地:山梨県北杜市・2014年12月27日22時28分から22時34分にかけて撮影した4コマをコンポジットし、レベル調整とトーンカーブ調整を実施。トリミングなし。 撮影者:竹本様

<撮影者のコメント>
中川様。あけましておめでとうございます。ご無沙汰しております。先日、家族旅行のついでにと、赤道儀を追加で車に積み込んで出かけ、久しぶりに直焦点撮影をしました。ラブジョイ彗星は、7×50の双眼鏡では大変淡いシミのような存在で、初心者の方が自力で探す事は難しいと感じました。家族に彗星を見せた後、私に残された時間は1時間あまり(宿の門限があるため)でしたので、シンプルに短時間露出に徹し、ノータッチガイドで撮影しました(僅かに流れています)。

天体写真の機材がデジタル化されて以降、郊外で星の撮影をするのは初めてかもしれません。昔は重厚な機材を組み立てて、ISO200のフィルムで2時間露出などという、大変なことをやってしまいたが、今回は組み立て開始から撤収完了までが1時間程度で済ませました。ピントはライブビューを用い、暗めの星を使って合わせました。暗めの星といいますのは、ピントが合った瞬間だけ見える程度の明るさの星です。アナログな方法ですので自信がもてませんが、悪くはなさそうですので月面の撮影でも使っています。クレーターのてっぺん1点のみに陽があたっている場所があれば使えます。

このカメラで暗い天体を撮影をする場合は、ファインダーや接眼レンズ(対象確認ツール)が必須であることが分かりました。ライブビューでは、暗い彗星がカメラの液晶画面には表示されず、写野内に入っているかどうかすら分かりません。一眼レフの場合は、彗星が見えなくてもファインダー内の星の並びを手がかりに構図を決める事も可能ですが、ライブビューでは明るい星しか表示してくれない為にそれも厳しいです。今回は、感度を目一杯あげて短時間露出での撮影を繰り返しながら、彗星を探しました。(ファインダーやアイピースを持っていなくても、何とかなるとも言えますが。)今後は低倍率で広視野のアイピースや、写野を示すレチクル入りのファインダーなど、天体以外にも使えそうな新たな対象確認ツールが登場してもよい時期かもしれません。

<中川コメント>
BORG77EDIIの直焦点での撮影です。いくらマイクロフォーサーズとはいえ、補正レンズなしとはちょっと驚きです。E-PL5は確かにライブビューで暗い天体は見にくいかもしれません。ソニーα7のライブビューだとものすごく暗い星まで見えて驚くことがあります。55FL(x1.1 ラブジョイ彗星).jpg
ラブジョイ彗星 2014/12/27 55FL(試作品) + スリムフラットナー1.1xDG【7110】 + EOS50D(ノーマルボディ)※彗星の色をできるだけ綺麗に表現する目的でフィルターは使用していません。撮影者:中西直樹様
<撮影者のコメント>
少し前までは、イオンの尾がかなり派手に出ていましたが、一時的に消えてしまったようです(泣)ただ、実際に撮影してみると、若干ですが・・・、復活していました。 55FL(x1.1 ラブジョイ彗星 ノートリミング ).jpg
ラブジョイ彗星 2014/12/27 55FL(試作品) + スリムフラットナー1.1xDG【7110】 + EOS50D(ノーマルボディ) ノートリミング 撮影者:中西直樹様

<撮影者のコメント>
55FL+スリムフラットナー1.1×【7110】の画像に関して、ふれたいと思います。星基準で合成した上の画像(ノートリミング)をご覧いただくとよく分かるように、今回の組み合わせは、シビアな天体でも十分使えます!スリムフラットナーでもF5と、比較的明るいのでよく写ります。APS-Cの最周辺では、若干星が流れますが、一回りトリミングする程度で、天文誌応募レベルの星像になると感じました。つまり、フォーサーズなら、ほとんど問題ないレベルです。専用設計ではないのに、ここまで相性が良ければ文句なしですね!スリムフラットナーは、値段もお手頃ですし、36ED・ペンシルBorgと兼用できますし、専用レデューサーがでるまでは必須だと個人的には思います。
ただしAPS-C限定ですし、せっかくなら、さらに明るくなって欲しいので、専用レデューサーも待ち遠しいですね!55FL(x1.1 50D).jpg
<モニターの中西さんの機材とコメント>
こんにちは、中川さん。中西です。55FLレポート第3弾 ラブジョイ彗星 撮影編です。彗星の撮影は、とても難しいのでは?と感じる初心者の方もおられるかもしれません。 しかし、これくらいの明るさ(5等級程度)になっていると意外と簡単です!

簡単に手順を紹介しますので、ぜひ挑戦してみてください!私の自宅は、透明度が良い日でも3~4等星しか見えない光害地ですが、8倍42mmの双眼鏡で簡単に見つけることができました。同じような条件の場所なら、月明かりが少ない透明度がよい日を選んで、眼の暗順応をきちんとすれば、どのBorgでも比較的簡単に見つけることができると思います。ただし、できるだけ低倍率にしないと、見える範囲が狭いので、見つけにくいです。その点、BorgのUWシリーズのアイピースは有利だと思います。

実際、71FL+24mmのアイピースでも観望しましたが、とてもよく見えます。久しぶりの彗星でちょっと感動しました!ちなみに、私には分かりませんでしたが、妻は緑色に見え、とても美しいと言っていました。ただ、前述のように尾が薄くなっていたので、尾は全く見えませんでした。これから条件がまだまだよくなるので期待したいところですね。

あまりに綺麗に見えたので、話しがちょっとそれ気味なので戻します(笑)71FLで彗星を導入した後に、55FLの撮影仕様に乗せ換えました。とりあえず、確認のために感度を12800まであげて、1秒露光すると、はっきり青緑の彗星が写りました。ノートリミングの縮小画像を添付していますので、ぜひ参考にしてください。意外と明るく写ることに驚かれるのではないでしょうか?つまり、彗星の導入さえできれば、カメラ三脚に固定でも十分、彗星の撮影を楽しむことができるということです!これだけでも、とっても楽しいので、ぜひ多くの方に挑戦していただきたいです。しかも、彗星は青緑なので、赤外線がよく写る改造カメラは必要ありません。

このように構図を確認した後、30秒露光にして、カメラを連射モードにして10分間(20枚)撮影しました。赤道儀のセッティングをきちんと行えば、オートガイドも必要ないので非常に簡単です。 55FLなら非常に軽量なので、ポタ赤でも十分です。ちなみに今回くらい明るい彗星なら画像処理も比較的簡単です。カメラの設定をある程度追い込んでおけば、画像処理もあまり必要ないかと思います。 今回は、2種類の画像処理を行ってみました。星基準で合成したもの(ノートリミング)と、彗星核基準で合成したもの(トリミング)を添付しています。
これらの作例を見ると、わずか10分で彗星が、星の間をかなり移動しているのがよく分かります。

このように、明るい彗星の撮影は意外と簡単ですし、とても楽しいです。何よりも彗星はとても綺麗です!また尾が濃くなり始めているようなので、ぜひ、皆さんも挑戦してみてください!

<中川コメント>
モニターの中西さんからは年末年始休みの間にたくさんの画像を撮影していただきました。今日は旬のネタのラブジョイ彗星の作例です。特に55FL+7110のノートリミングの画像を見ると、APS-Cなら天体用にも十分に使えることが分かります。中西さんからは他にもインパクトの強い画像がたくさん送られてきているので、順次掲載していく予定です。ご期待ください。Lovejoy_141229_SKs.jpg
ラブジョイ彗星 2014年12月30日0時過ぎ BORG36ED+スリムフラットナー1.1×【7110】 M42ヘリコイドL【7841】使用 f220mm F6.1 ニコンD5000(IRフィルター換装)ISO3200 40秒露出×2コマコンポジット ステライメージ6.5にて画像処理(フラット補正あり)  スカイメモRで自動ガイド 撮影地:静岡県伊東市 撮影者:SK様

<撮影者のコメント>
中川様。神奈川在住のSKです。おかげさまで、昨年はコ・ボーグでいろいろと楽しませていただきました。本年も、どうぞよろしくお願いいたします。
 
年末に伊豆へ一泊旅行に行き、ラヴジョイ彗星を撮影してきましたので、画像をお送りします。宿の敷地内での撮影で、街灯、月明、立木の影響を受けましたが、それなりに写ってくれました。彗星核の青緑色が印象的です。尾は、双眼鏡でも存在がわかりましたが、コ・ボーグでも結構写ってくれました。
 
彗星の左下(横位置では左上)には、球状星団M79が写っています。小型の星団なので、普段小口径ではあまり撮影しない対象ですが、写野の端にもかかわらず、それなりに分解しています。APS-Cサイズでは、周辺部で若干の光量落ちがあるようですが、フラット補正をすると、まったく気にならなくなります。今年も、超小型・軽量で高性能のコ・ボーグで撮影を続けたいと思っています。

<中川コメント>
SK様はコ・ボーグ36EDの機動性を生かして、一泊旅行のお供に36EDを持参して、とても小口径とは思えない天体画像をモノにされました。こういう使い方こそがメーカーの目指す方向性です。ついでに持参した機材で高いレベルの作品をモノにできる。そこが魅力です。次回はぜひ撮影機材の画像も見せてください。たったこれだけの機材でこれだけの画像が撮れますよ、というイメージが湧いてきますので。次は55FLでしょうか?発売予定のM42→M57ラッパがあれば、ミニボーグシステムに55FLがつながります。

P.S.今日は旬のネタのラブジョイ彗星ネタです。野鳥派の方は、ラブジョイ彗星と聞いてもよくわからないと思います。詳細はこちらから。これから月と彗星が離れるので、撮影の好機です。今まで彗星を一度も見たことがない、撮影したこともないという方は、チャンスです。色が独特な緑色なので、デジカメでその方向に適当に向けても実は都会でも何となく写ったりします。

P.S.2 今日もすごい問い合わせ攻勢でした。お客様の需要は確実に高まっているのを感じます。今日もBORG開発者ブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。

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