BORG WORLD 画像作例集

2014X1(1[1].08DG ST-8300M) オリオン大星雲1s.jpg
オリオン座の大星雲・M42 BORG90FL(一次試作品)+7108(500mmに設定)+ST-8300M ノートリミング ピクセル等倍 撮影:中西直樹様 

<中西レポート>
こんにちは、中川さん。中西です。

各種テストや他の作例撮影等の都合もあり、露出時間は合計2時間半と、まあまあ?のレベルです。撮影地はいつもの自宅で、光害地なので、光害カットフィルターLPS-D1を使用しました。

RGBフィルター+LPS-D1は、各色5分x4枚で1時間、そしてHαフィルターのみは10分x9枚で1時間半です。少し専門的な話になりますが、全画像をLに使用し、RGB画像とLRGB合成して処理しました。

作例をご覧いただくとお分かりのように、色収差が非常に少なく星の色がよくでています。モノクロ冷却CCDの場合、RGB別々に色を撮りますので、望遠鏡によっては各色ごとに微妙にピント調整が必要なこともあります。しかし、BORG90FLでは、ほぼピント調整は、いりませんでした。(シビアに言えば、赤は少し調整した方がよいですが、下手に触るくらいなら、触らない方がよいレベルです)それで、ベイヤー配列のデジカメなら、完璧な性能と言っても良いかと思います。

それにしても、青い星、赤い星、白い星、色とりどりで、とても綺麗です!星雲も透明感を感じる素晴らしい描写です。個人的には、星雲部の色とりどりな部分が、とても気に入っています。そのためか、遠近感がでて、星雲が浮かんでいるようにも感じます。

昨年89EDで撮影したオリオン大星雲(新カラーカタログ表紙)は、淡いところを強調しましたが、今回は、美しさ・色・透明感を追求した、といったところでしょうか?自分の中では、これまでで一番美しいオリオン大星雲を撮影できたと喜んでいます。また、星雲の筋も細かい部分まで描写され、非常にシャープなレンズであることもお分かりいただけるかと思います。

あと特筆すべきは、周辺減光の少なさです。CCD面にゴミが若干ついているので、フラット補正を今回も行いましたが、周辺減光の補正という意味では、ほとんど必要ないほど、周辺まで光量はフラットです。(最初テスト的に画像処理した時は、フラット補正していませんでしたが、特に減光は目立ちませんでした)

このように、BORG90FLは、非常に魅力的なレンズです!この作例だけを見ても、皆さん、既に待ちきれなくなるのではないかと、少し心配しています(笑)問い合わせが増えて、中川さんに怒られるかもしれませんねー。すいません。

<中川コメント>
中西さんからは今年のお正月にこのレポートをいただいたのですが、非常に良く写っているので、タイミングをみて掲載しようと考えているうちに、タイミングを逸しました。90FLの購入者の方から補正レンズのお問い合わせが多いので、専用レデューサーの発売前の現在のタイミングとしては、マルチフラットナー1.08×DG【7108】の作例をお見せすることが適当と判断いたしました。参考にしていただければ幸いです。

P.S.長期で品切れしていたMMF-1の左手仕様【9858】が入荷しました。非常に少量ですが現在即納です。夏休み前は明日までの営業ですので、ご希望の方はお急ぎください。弊社の夏期休業は8/9~8/17の9日間です。

P.S.2 今度の満月(8/10の夜~11日の朝)は最近流行している言葉=スーパームーンの日です。要は今年一番大きい満月となります。ぜひ記録しておきましょう!一番小さい満月の日と比べると意外と大きさが違うことが分かり興味深いです。それにしても、夕方の月を90FLで毎晩撮影しようとしていますが、もの凄い悪シーイングでまともにピントを結びません。台風の影響でしょうか?今日もBORG開発者ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

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