BORG WORLD 画像作例集

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ハト高解像度画像1 36ED+絞りM42P1【9421】+7110+オリンパスE-P5ボデー 等倍切り出し 撮影者:中川昇 2014/05/01
<中川コメント>普通種中の普通種、ハトを真面目に撮影したのは実は今回が初めてでしたが、ボーグで撮るとやっぱり面白いです。EVFでこの画像の通りに見えるので、撮る前からよく写ることは確定していますが、実際その通りに写るので嬉しさが倍増します。帰宅後PCで等倍で見ても全く失望しないどころかテンションがさらに上がるという3段階エキサイティングスコープなのです。P5020023Xst.jpg
ハト高解像度画像2 36ED+絞りM42P1【9421】+7110+オリンパスE-P5ボデー等倍切り出し 撮影者:中川昇 2014/05/01
<中川コメント>ハト胸といわれるほど特長のある胸部ですが、この毛並みの美しさはBORG向きです。教訓としてはどんな鳥にもいいところがあるので、そこをBORGで引き出してあげることに専念すると思わぬ発見があって嬉しくなります。
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ハト高解像度画像3 36ED+絞りM42P1【9421】+7110+オリンパスE-P5ボデー 等倍切り出し 撮影者:中川昇 2014/05/01
<中川コメント>ハトのあくび?です。私は初めてみました。舌がこんなに長いとは!撮影後に楽しい発見がたくさんあるのが嬉しいコ・ボーグです。
K-5+36ED+9421+7110(トリミング+リサイズ).jpg
孔雀1 36ED+絞りM42P1【9421】+【4542】+【7315】+7110+PENTAX K-5ボデー 撮影:BORGスタッフⅠ
<中川コメント>動物園でボーグ、ZOOBORGです。36EDは動物園でも活躍します。K-5+36ED+9421+7110(ノートリミング+リサイズ).jpg
孔雀2 36ED+絞りM42P1【9421】+【4542】+【7315】+7110+PENTAX K-5ボデー 撮影:BORGスタッフⅠ
<中川コメント>孔雀が羽根を広げるのは求愛行動だそうですが、まさに36ED向きの被写体といえます。この場面、そう簡単に近づけないし、かといって遠いと良く写らない。そんなとき36EDの出番です。36ed機材I.jpg
今回の撮影機材:36ED+絞りM42P1【9421】+【4542】+【7315】+7110+PENTAX K-5ボデー

<撮影者のコメント>
GW中に多摩動物公園へ行き撮影した孔雀です。運よく羽を広げた場面に遭遇したのですが、距離はおよそ30m先。しかしその距離が良かったのか画面いっぱいに孔雀を写し取る事が出来ました。BORGの中でも軽さと写りを両立出来る36EDは、メイン機材のサブ、ではなく、これ一本で1日楽しめてしまいます。※今回使用した36EDは量産前に試作したメタリックブラック仕様です。

<中川まとめコメント>
ZOOBORGにもコ・ボーグ36ED最適です。今回、BORGスタッフⅠが多摩動物公園で撮影した際に使用した組み合わせは、実は36EDのスリムな外観にピッタリのスリムボーグセットなのです。ヘリコイドの出っ張りの無い7315を使用しているので、本当にスリムで、しかもヘリコイドはM42ヘリコイドよりも高精度です。こういう組み換えが出来るのもBORGの特徴です。18-1.jpg
ムクドリ 36ED+7855+9420+7856+K5ボディ トリミング 手持ち 撮影:田村様(山口市) 16-1.jpg
犬 36ED+7855+9420+7856+K5ボディ トリミング 手持ち 撮影:田村様(山口市) 

 <撮影者のコメント>
中川様.お世話になります。山口市の田村です。GWはやはりBORGで色々な物を撮りまくりしました。今回はやっと36ED用の絞り【9421】とスリムフラットナー【7110】がGWに間に合い(おこずかいの関係ですが・・・)早速装着いたしました。

素晴らしい解像度、抜けの素晴らしさに再び満足しております。やや、手前でのピントでしたが、今回の送付はスリムフラットナー装着と比較するため、スリムフラットナーは未装着画像で申し訳有りません。これからも、ブログの更新楽しみにしております

<中川コメント>
トリミングしているせいでスリムフラットナー【7110】なしでも周辺までシャープな像です。田村様もすっかり36EDの魅力にはまっておられるようです。特に犬の眼の中に映る風景はあまりにクリアーで驚きました。これからも独自の視点で投稿をお待ちしています。BORGのアメリカの代理店ヒューテックさんのブログにも最近36EDの記事が掲載されていて、海外でも少しずつ認識されているようです。有難いことです。こういう今までにないコンセプトの商品は認知されるまでに時間がかかるのですね。さらに頑張ります。

【連載記事】BORGの使いこなし方
その2:直焦点とは?
さて、第1回目はピント合わせのコツ等について、個人的な見解を書きました。2回目の今回は「直焦点とは?」というテーマにしました。この「直焦点」という言葉ですが、天体写真ファンには馴染み深く、野鳥写真ファンには馴染みがない言葉だと思います。

正確に表現すると「直接焦点撮影法」となると思います。要は、天体望遠鏡の対物鏡(ミラー及びレンズ)のみで直接カメラ(フィルム及びセンサー)に写し込む撮影方法を「直焦点」と呼ぶのが本来の意味だと思います。

そうなると、テレコンバーター、レデューサー、フラットナーといった各種補正レンズを併用する方法は直焦点とはいえないというのが、弊社の見解です。純正にBORGの対物レンズ2枚のみで撮影する方法を「直焦点」と呼んでいるわけです。

この直焦点ですが、初めて聞いた方は「たった2枚のレンズでシャープな画像が撮れるわけないじゃん」と思うのが当然でしょう。そもそもたった2枚でOKなら、なぜ市販のレンズは5~15枚前後のたくさんのレンズを使用しているのか?説明がつかないじゃないか!と思いますよね。

なぜBORGが2枚でシャープなのか?それは天体望遠鏡だからです。天体望遠鏡は、はるかかなたの天体を倍率を上げて中心部を思いっ切り拡大するのが本来の使い方です。つまり「中心さえよければいいじゃん」、だったら「2枚でいいレンズできるよ」、という発想なのです。

たまに「なぜ最初から補正レンズを組み込んでおかないの?」という質問を受けますが、これは筋違いで天体望遠鏡から考えると、なぜ余計なレンズを入れるの?ということになります。野鳥撮影は天体撮影の概念に近く、「真ん中にある遠くの小鳥を思いっきり拡大する」という点で利害が一致するので、直焦点が適しているのです。しかも、デジカメのセンサーが小型化して、中心付近を切り取るようなデジカメ(ペンタックスQ、ニコン1、マイクロフォーサーズ等)が増えたため、余計にBORGの直焦点が注目され始めたわけです。

2枚レンズのBORG直焦点のメリットは、「中心は超シャープ」「明るい」「ヌケが良い」「軽い」「安い」、デメリットは「中心以外は収差増大」「筒が長くなる」「明るいレンズは作りにくい」といったところでしょうか?収差については補正レンズで補正が効きます。明るさもレデューサーである程度まで明るく出来ます。筒の長さは、レデューサー等で焦点距離と共にある程度縮めることは出来ますが限界があります。

というわけで、今日は直焦点の話でした。個人的には、テレコンも何も入れない「素ボーグ」が最高だと思っています。「何も足さない。何も引かない。」このピュアなレンズが、何億光年先の微弱な天体の光を捉えるように、ふだんは気が付かない野鳥の微弱な光を捉え、他のレンズでは表現できない描写に繋がるのだと考えています。次回のテーマは未定ですが、今後はその日の気分でそのタイミングに一番ふさわしい話題を取り上げていきたいと思います。最後までお読みいただき、ありがとうございます。 

 

P.S.90FLのモニターの中西さん、藤野さんからも素晴らしい画像とレポートが届いています。さらには、一般の投稿画像もGW明けということもあり、山のように届いています。ありがとうございます。少しずつブログに掲載していきます。

P.S.2 上でもご紹介したBORGのアメリカの代理店ヒューテックさんのブログには引伸ばしレンズ+X-E2+フィルターで撮影した天体写真の画像も掲載されていました。こういう情報が世界中に広まると、ますます引伸ばしレンズの良さが認識されるかもしれません。レンズが軽くて小さいので、ポータブル赤道儀に搭載しやすい、M42システムの場合マニュアルフォーカスがしやすい、絞りが操作しやすい等のメリットがあります。今日もBORG開発者ブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。

 

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