BORG WORLD 画像作例集

67FL_7018_m31_1280.jpg アンドロメダ大星雲 BORG67FL+マルチフラットナー1.08×DG【7108】+モノクロ冷却CCD(ST-8300M) 撮影:中西直樹様
<中川コメント>
さすがは中西さんです。フローライトで撮影された画像はやはり一味違います。かなり以前に撮影された画像ですが、発売直前に合わせて画像掲載を温存しておりました。美しい星像をとくとご覧ください。

67FL撮影・36EDガイドs.jpg

今回の撮影機材 主鏡:67FL+7108+ST-8300M ガイド鏡:コ・ボーグ36ED 撮影者:中西直樹様

<撮影者のコメント>
 こんにちは、中川さん。中西です。67FLレポート第11弾 アンドロメダ大星雲撮影(1.08DG)編です。天体写真ファンの皆様お待たせいたしました!悪天候が続き、なかなか撮影できませんでしたが、今年もやっとアンドロメダ大星雲の撮影ができました。(透明度はあまりよくなかったのですが、贅沢は言えません(泣))

昨年は、89ED+0.7DGTでアンドロメダ大星雲を撮影しBorgチラシやCP+で掲載していただいたのでプレッシャーもありましたが、頑張りました(笑)昨年は3晩続けて晴れたので、たっぷり露出でき、少し派手めに処理しました。今年は、1晩しか撮影できなかったので、少し路線を変えてしっとり美しく?処理してみました。昨年の作例とは、口径や露出時間もかなり違いますし、単純には比較できませんが、今年のアンドロメダも個人的には、結構良い出来だと喜んでいます。今回も、光害地の自宅からの撮影ですが、一晩でもこれくらいは写ります。ぜひ、都市部にお住まいの方々も、自宅では撮れないと始めから、あきらめるのではなく、ぜひチャレンジしてみてください。最近のデジタルカメラは侮れませんよ。(今回は、モノクロ冷却CCD(ST-8300M)ですが・・・)

昨年の作例は、インパクトで自己最高と勝手に評価すると、今年の作例は、美しさで、自己最高のアンドロメダかもしれません。今年のポイントは、星が美しいという点でしょうか?(非常にシャープですし、ハロも皆無と言っていいですし、RGBのピントずれもほとんどありません)フローライトは、やはりEDに比べて色収差が少ないので、とても綺麗に仕上がります。(もちろん、高次元での話であってEDでも相当な性能です。天文ガイドの最優秀が2度とれるくらいです(笑))

いずれにしても、口径60mmクラスのレンズで撮影したアンドロメダとしては、非常に素晴らしいと思います(自分で言うのも何ですが・・・)71FLよりは多少なりとも安価になる予定とのことだったので、フラットナーとセットで購入しても、高級な望遠レンズより、かなりお買い得ではないでしょうか?(もちろん、既に1.08DGをお持ちの方はさらにお得ですねー)同じ価格帯で、これだけの光学性能をもったレンズは、他には、ないのでは?と勝手に思うほどです。しかも、特筆すべきは、非常に軽く、コンパクトという点です。それで、強度的にはポタ赤にも十分搭載できます。もちろん、非常にシャープなので、追尾精度という点では、気をつける必要があります。

ずれない程度の短時間露出にして多数枚をコンポジットするか、Toastなど高精度のポタ赤を使用する必要があると思います。今回の機材写真をご覧いただくと、一目瞭然ですが、赤道儀に対して、鏡筒が非常にコンパクトです。オートガイド撮影を行なったことがある方々はきっと、ガイドの乱れに悩まされたことが、おありだと思います。(私もそうですが・・・)もちろん、使用する赤道儀にもよると思いますが、一般的に搭載機材の重量やバランスによってガイドの安定度は大きく変わります。今回、搭載機材が非常に軽いので、ガイドがこれまでになく安定していたのも、とてもうれしい点でした。

あと、マルチフードSにも、ふれておきたいと思います。私は、オートガイドで長時間露出をする時は、基本的に自宅のベランダで行ないます。ベランダには屋根が少しあるため遠征時とは異なり、夜露は比較的付きにくいです。しかし、それでも湿度が高い日に、高度が比較的高い天体を撮影するとうっすらとですが、夜露に悩まされることがありました。

ほんの少しでもレンズが曇ると星がソフトフォーカスのようになってしまい、作品が台無しになるので困っていました。これまでは、ベランダのメリットを生かし(笑)曇るたびに、ドライヤーの冷風をレンズにあてて乾かしていました。しかし、結構手間ですし、撮影時間も当然短くなります。しかも、自動で撮影しているのに、いつ結露するか、時々監視する必要があるので、精神的にも苦しいです。マルチフードS一つで、これらが、全て一気に解決されるのはとてもうれしいです!もちろん、光害地では、光よけとしても、効果があると思います。

<中川コメント>
BORG67FLいよいよ明日予約開始です。中西さんからはアンドロメダ大星雲の素晴らしい作例がだいぶ前に届いていましたが、予約開始日に合わせてHPへの掲載(総合カタログにはすでに掲載済)を温存しておりました。フローライトレンズの威力を存分に味わってみてください。さらには、以前から様々なBORGレポートをいただいているベテランの桐村さんからも67FL+7870によるこれまた素晴らしい作例が届きました。マイクロフォーサーズまでなら周辺像もOKのようです。明日以降に掲載予定です。こちらもご期待ください。

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■デジボーグ67FL(WH)望遠レンズセットA【6267】¥118,000(税込) OD特価¥99,800(税込) 12/6発売
ミニボーグ67FL対物レンズ(WH)【2567】¥97,500(税込) OD特価¥82,800(税込) 12/6発売

※白仕様の商品ページが完成しました。多少の情報の追加はあるかと思いますが、この内容で販売店様もHPに転載していただければ幸いです。ご予約開始は12/3・AM10時~です。黒仕様は商品写真未掲載です。ご了承ください。

<67FL開発の背景>
「300mm単焦点の明るい高性能な望遠レンズが欲しい。」この思いは、多くの方の共通の思いだと思います。特に300mmF4クラスの望遠レンズがラインナップされていないメーカーのカメラを所有されている方にとっては、喉から手がでるほど欲しいスペックのレンズだったわけです。でもこれらのレンズの開発の優先度は低いようで、なかなか市場に出てくることはなかったのです。

そこに目を付けたのがBORG67FLです。焦点距離300mm、F4.5、しかも色収差の少ないシャープなフローライトレンズを採用。お気に入りのデジカメに憧れのフローライトレンズを採用。お気に入りのデジカメに憧れのフローライトレンズを装着できるわけです。しかも複数のメーカーのデジカメを所有されている方は、カメラマウントの交換のみでレンズを共用できるのです。さらには、鏡筒が分割できるので持ち運びが便利、対物レンズ交換式だから71FL等の他の対物レンズにグレードアップできる等、他社にはない特長がたくさんあります。この67FLの登場により、ボーグは200、300、400、500、600mmと望遠レンズを100mm刻みでフルラインナップすることに成功しました。「望遠レンズはBORG」の時代がやってきたのです。

DSC00135st.jpg<本製品使用上の注意>
●フローライトレンズは前玉です。傷つきやすいので取扱には十分にご注意ください。
●後方のラッパ部分を外すとレンズの後玉がむき出しになっていますので、セルを外す際にはレンズ面に触れないように十分にご注意ください。
●67FL直焦点撮影の場合、中心像は非常にシャープですが、周辺像は収差が補正されていません。周辺までシャープな像を結ばせるには必ず補正レンズ(7108、7885、7215等)を併用してください。
●67FL+マルチレデューサー0.7×DGT【7870】の組み合わせでは、フルサイズの周辺では収差が発生しますので、APS-C以下のイメージサークルでお使いください。一方、レデューサー0.85×DG【7885】の方が低価格かつ軽量でAPS-Cまで相性が良いので、67FLのレデューサーには【7885】をおススメします。ピント合わせのコツはこちらから。
●67FL+1.4倍テレコンバーターDG【7214】の組み合わせでは、7214のレンズ径が小さいため、若干光量のロスが生じます。光量をフルに生かすには、レンズ径の大きい1.4倍テレコンバーターGR【7215】をご使用ください。 
●67FL+BU-1の組み合わせは、ピントが合うか合わないかギリギリの微妙な組み合わせなので、現在専用のシステムチャートを作成中です。使用するアクセサリーによってピントが合う合わないが出ていますので、今しばらくお待ちください。※参考情報:67FL+BU-1+7000+50021+AF1.7×+K-5で「1m~無限遠まで」合いました。

<システムチャートなど>
BORG67FLによる作例画像や使用例はこちらから
67FL望遠レンズセットAの組み立て方はこちら
67FLのシステムチャートはこちら

★12月3日(火)午前10時から、直販及び販売店にて予約開始!

■オリンパスフォトパス感謝祭イベント報告

DSC03090s.jpg イベントの様子 凄い人出でした。オリンパスさんはうまくユーザーとコミュニケーションを図られています。1日中賑わいました。   

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ボーグブースの様子 中川所有のオリンパス機6台を総動員。手前の右2台が67FL。その左が71FL。さらに左にP25。真ん中が36ED。奥にナノトラとポラリエを展示しました。 三脚には71FL+PENを装着。これだけオリンパス機を自前でご用意できるのはBORGだけです。

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イベント会場で見た36ED+E-M1の組み合わせ  36EDを会場に持参されたお客様が3名も居られました。そのうちの1名の方の機材です。ベローズをうまく流用して、とても使いやすいセットにされています。操作させていただいたところ、実にピントが合わせやすい!この組み合わせで無限遠~1m以下に合焦という400mm相当の望遠にあるまじき合焦範囲を誇ります。レールがグリップ代わりになるので安定感抜群で脱帽です。

<中川コメント>
久しぶりにオリンパスのイベントに参加させていただきました。お誘いいただいたオリンパスさんには深く感謝です。今回はアイソン彗星の話題もあり、天体のユーザーがすごく多かったです。しかも新製品の67FLを見に来られた方も20名以上も居られ、それだけでも参加した意義がありました。皆さん71FLと比べて10センチも短い67FLの現物をみて「67FLは軽いし短いし持ちやすいし、これなら手持ちができるね」とすぐにでも注文したいという方ばかりで、手ごたえ十分でした。ありがたいことです。オリンパスのユーザーさん同志も非常に仲がよく、参加メーカーさん同志も交流が出来て、オリンパスの方とも交流が出来て、非常に有意義なイベントでした。ポータブル赤道儀に関する関心も高く、オリンパスユーザーと天体・野鳥は親和性が高いことが改めて実証されました。次回も機会をいただければ参加したいと思います。DIGITAL CAMERA JPの山田先生も来場され、ボーグブースで様々なお話をさせていただきました。こちらにレポート(12/1)が掲載されています。合わせてご覧ください。

■12/2・水星食速報

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 水星食潜入1 2013/12/02 5:34 絞り優先A +0.3(10s) ISO400 miniBORG 60ED ×1.4(f490mm F8.2) OM-D/E-M5  撮影者:山内壮介様

1280-PC025653.jpg水星食潜入2 2013/12/02 5:36 絞り優先A +0.3(10s) ISO400 miniBORG 60ED ×1.4(f490mm F8.2) OM-D/E-M5  撮影者:山内壮介様

<撮影者のコメント>
中川さんおはようございます。今朝は低空で水星食が見られました。赤い細い月に耀く水星がくっついて昇ってきました。見ていても美しい眺めでした。水星がくっついた状態がしばらく続きました。月の中で水星が輝いている用に見えました。いつ潜入したかわからない感じです。いつまでも白く輝く部分があるようでした。とりあえず速報です。

ついでにアイソンも探してみましたがダメでした。ラブジョイは素晴らしい輝きで肉眼でしっかり見えていました。http://kanotuno.at.webry.info/201312/article_3.html

<中川コメント>
何と!水星食見れたのですか!これは凄いです。さすがは山内さんです。チャンスを逃しませんね。貴重な画像です。あきらめてはいけませんね。そういう意味ではアイソンも写真的にはまだ分かりません。

P.S.太陽黒点もまた増えてきたようです。ラブジョイ彗星、アイソン彗星、太陽、月面、木星、金星とボーグを入手すれば、様々な天体を楽しむことが出来ます。そんな中、BORG67FLの予約開始です。Digital Camera.JPの山田先生も絶賛の67FLの眼視性能は驚異的でした。オリンパス感謝祭の会場で67FL+7778+ニコンNAVアイピースで見た会場の壁の模様の立体感はフローライトならではの切れ味でした。「フローライトで見る天体や野鳥は何かが違う。」「フローライトで写す天体や野鳥は何かが違う。」その何かを求めて67FL12/3・AM10時~予約開始です。 

P.S.2 先週は土曜日も休日出勤、日曜日はオリンパス感謝祭と相変わらずの超多忙です。明日は介護休で午前中お休みをいただきます。なかなか休息が取れませんが、お客様の喜ぶ顔をみると疲れも吹き飛びます。今日もBORG開発者ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

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