BORG WORLD 画像作例集

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2013夏夕景1 2013X2マルチレデューサー0.7×【7870】+EOS 5DMarkⅡボデー 撮影:中西直樹様 2013/07/20
<中川コメント>この色はなかなか出ません。原版が良い証拠です。2013X2(0[1].7DGT)夕景3.jpg 
2013夏夕景2 2013X2マルチレデューサー0.7×【7870】+EOS 5DMarkⅡボデー 撮影:中西直樹様 2013/07/20
<中川コメント>この色もなかなか出るものではありません。実に鮮やか。2013X2(0[1].7DGT)夕景1.jpg 
2013夏夕景3 2013X2マルチレデューサー0.7×【7870】+EOS 5DMarkⅡボデー 撮影:中西直樹様 2013/07/20
<中川コメント>もう言葉がありません。従来のレンズと次元が違う感じです。2013X2(0[1].7DGT)夕景2.jpg

2013夏夕景 2013X2マルチレデューサー0.7×【7870】+EOS 5DMarkⅡボデー 撮影:中西直樹様 2013/07/20
<中川コメント>虹の撮影は見た通りにはなかなか写らないものですが・・・。実にお見事。

<撮影者のコメント>
第6弾の今回の機材は、2013X2+0.7DGT+EOS 5DMarkⅡです。地元に大雨警報が出て、かなりひどい雨が降りました。やんだようなので、ふと外を見ると夕焼けの中に素晴らしい虹がでていました。ひさしぶりの美しい虹です。しかも、近距離で二重になっているようです。これは2013X2で撮影しなければと思い、5DMarkⅡを装着し外に飛び出ました。

わずか10分ほどの短い時間でしたが、素晴らしい風景で、とても幸せな気持ちになりました。ファインダーを通して見ても非常に美しかったです!唯一の心残りは、時間がなく、2013X2+Orアイピースで観望できなかったことです。もし、地上プリズムを付けて、この組み合わせで見ることができたらどれほど美しかったことだろうと、とても残念です(泣)

ちなみに、これまで虹を撮影されたことがある方は、思ったように写らなかったと感じられたことがあるかもしれません。虹は、見た目(心眼?)には、くっきりしているのに、実際に撮影してみると、かなり低コントラストで、色もよく分らない感じになりがちです。

しかし、2013X2だと違います!もちろん、今回の虹が素晴らしかったこともありますが、 コントラストがとても高く、色のりが非常によいので、まるで飛行機の窓から撮影したみたいなイメージに撮影できました!(特に夕焼けの写真)家の前から、こんなに綺麗な夕景が撮れるとは、正直思いませんでした。今度、いつ綺麗な夕焼けが出るか分かりませんが、これは、はまりそうです。

それにしても、夕景は、刻々と撮影条件が変化します(それがとても綺麗なのですが・・・)撮影のコツとしては、下記のようなものでしょうか。
・ホワイトバランスは太陽光に固定する
・露出は、絞り優先でアンダーに補正する(白とびは後から、どうしようもないので・・・)。ただ-2の露出補正でも対応できないこともあるので、できればマニュアル露出にする
・雲でピントを合わせるのは難しいので、遠方のマンションや山などであらかじめ合わせておく
上記の点を注意するなら、Borgで比較的簡単に、作例のような写真が撮れると思います。

あとは、素晴らしい夕景を逃さないように、日頃から注意しておくことですね(笑)この点で、コBorg(36ED)は最高ですね!まさに、いつでも身に着けておいてチャンスを逃すことは決してありません!

皆さんも、Borgを、いつもスタンバイしておいて、このようなチャンスをものにされるよう願っております。夕焼けの一瞬を、Borgで切り取る、とっても楽しいですよ!中川さんがいつも言われるように、夜に晴天にならなくても、Borgなら色々使い道があるので、まったく飽きませんねー。以上、よろしくお願いします。

<中川コメント>
中西さん、いつも中身の超濃いレポートをありがとうございます。今回のレポートもコ・ボーグの発売と重ならなければ、もっと早く掲載したかったのですが、遅れてしまい申し訳ありません。ただ、2週間以上前とは思えない新鮮な輝きを持った作品です。実に素晴らしいです。全国で壁紙に採用する人が続出しそうです。

さて、2013X2ですが、先日の星の写真展でもほとんどのボーグユーザーの方にそのスペックを聞かれました。まだ言うわけにはいかないのですが、アイソン彗星には間に合わせるべく、現在鋭意生産中です。ということは、「Fが明るい」ということです。さらにレデューサーを併用すると「凄く明るい」ということです。国内のV社、T社から相次いでFの明るい望遠鏡が発売されるようですが、2013X2は天体はもちろん、野鳥や風景や飛行機、車、鉄道までカバーする手持ち撮影可能な明るいレンズです。しかも○○レンズ採用です。ご期待ください。

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2013X2レポート第5弾 国産Orアイピース天体観望編

<2013X2レポーター中西様のコメント>
機材写真は残念ながらまだ非公開です。すいません。それで私に絵心さえあれば、せめて観望のイメージをスケッチし公開したかったのですが・・・。残念ながら、できるだけ臨場感豊かに、文章でお伝えしますので(なかなか難しいですが・・・)皆様どうぞ妄想してください(笑)もちろん、妄想だけでなく、実際に国産Orアイピースを手に入れて、お手持ちのBorgで、観望されることをぜひお勧めします!(元来、撮影派の私でも、観望にはまっているくらい楽しいですよ)

前置きはこれ位にいたしまして、まず天の川(星雲・星団)の観望に関してです。睡蓮を撮影した当日、月の影響もなく、透明度もまあまあでした。それで、夜に、2013X2の撮影・観望テストを行なうため、天の川が見える場所まで遠征しました。

2013X2と国産Orアイピースの組み合わせで、まず最初に感じたのは、星が美しいという点です。妻の言葉を借りると、きちんと星が「星に見える」のです。つまり、周辺まで星が針で突いたかのように美しい点に見えるのです。星は点光源なので、一見、当たり前のように聞こえるかもしれませんが、望遠鏡とアイピースの組み合わせによっては、ポヤッとしたり、色収差がでたり、流れたりします(特に周辺部)2013X2と新型Orの4本は、どれを組み合わせても周辺まで、ビシッと見えます

これは、結構感激ものです。見た人にしか分からないと思います。非常に美しいので、一人でも多くの人に味わっていただきたいです!

あと、アイレリーフに関してもふれたいと思います。これまで妻にハイアイポイントのアイピースで天体を時々見せていました。しかし、今考えてみればですが、ブラックアウトしていたのか「見えない。見えない。あ、見えた」とよくやっていました。しかしこの日は、BorgのOrしか使用しなかったのですが、そのようなことが一度もありませんでした。中川さんが以前言っておられたように、誰にでも簡単に見えるというメリットも、結構あるなーと感じました。

色々観望しましたが、特に美しかったのは、M8(散光星雲)、M7(散開星団)、M22(球状星団)です。M8はOr18とOr12.5で見ましたが、中心部にガスがかかり、明暗模様も分かりました。星団と重なっている様子は感動ものです!M7はOr18で見ましたが、視野に広がる、まさに宝石のような星に、またまた感動です!

M22は、正直、2013X2の口径では少し厳しいと予想していました。しかし、予想は見事に裏切られました。Or5まで倍率をあげると、さすがに暗くなりますが、球状星団の中心部が幾らか星に分離して見えるではありませんか!以前、光害地の自宅で20cmのシュミットカセグレンで、M13(M22に匹敵する球状星団)を見ましたが、トータルではあまり変わらない感じイメージです。口径が大きいので像の大きさや明るさでは、確かにシュミットカセグレンが上です。

しかし、2013X2+Orは、非常にコントラストが高くシャープなので小口径にもかかわらず非常によく見えます。気持ちよさという面では、こちらの方が、完全に上をいっています!それにしても、何を見ても、あまりによく見えるので、絵心のない私でも、スケッチを描きたくなるほどでした。

アッベオルソといえば、惑星や月がよく見えると評判ですが、それだけに用いるのはもったいないと感じました。光学的にシンプルなこと、そしてBorgのOrはフルマルチコートということもあり、非常にコントラストがよく、明るく見えるので、星雲・星団に、これからもぜひ活用したいと感じました。

今回、現地で直接比較した機材は、8倍42mmの双眼鏡です。一応フェイズコート(位相差補正コート)採用のちょっとだけ高級(笑)な機種です。ただフラットナーは入っていないタイプなので、周辺はどうしても流れてしまいます。

星のシャープさに関しては、2013X2+Orの方が、圧倒的に上です。(双眼鏡は手持ちなので、手振れしていることを差し引く必要はありますが・・・)双眼鏡のほうは、少しポヤッと見えるので、ついついピントを何度も合わせ直してしまいます。(ただ結局、ピントがずれているわけではないようで、合わせ直しても特に変わらないのですが・・・)

ただ、対象によっては、双眼鏡のほうが良い場合もありました。非常に淡い対象は、双眼鏡の方が見える気がします。これは、双眼鏡の方が、倍率が低く、ひとみ径が大きいからだと思います。そして、当たり前ですが・・・。双眼鏡には両目で見るというメリットがあります。
それで、Orのラインナップに、やはり25mmも欲しいなー、感じました。

2013X2+Or25mmで、天の川を流して見ると最高ではないでしょうか?ただ、少し光害が残っている場所だと、Or18くらいのほうが、ひとみ径が少し小さくなり背景が暗く引き締まって、コントラストが高く良く見えるとも思います。(ようは、ケースバイケースなので両方あったら、よいということですね)

さらに、2013X2を2本あわせて、双眼鏡望遠鏡にすると、夢のように見えるのではと、勝手に妄想しています。(特に、この日は、観望用と撮影用に、2本の2013X2があったので、妄想が膨らんで非常に困りました(笑))これまでは、冗談半分で、双眼望遠鏡に憧れていたのですが、ちょっと、本気モードになってきた自分が怖いこの頃です・・・

ちなみに、2013X2は「軽量・コンパクトなボディ」なので、中級のカメラ三脚に載せて全く問題なく観望できました。ただ、普通の天頂プリズムでは、左右が逆なので、天体の導入が意外と難しいです。Borgから、良く見える正立天頂プリズムがでたらいいなー、と感じました。あと、この時の架台は、普通の自由雲台でした。これが、また最高に使いにくかったです(笑)字の通り、まさに自由に動きすぎて、しかも見えているのが左右反対なので、使いにくいこと、このうえないです。それで、皆さんにはBorgの赤道儀(ナノトラ付きがお勧め!)や、Borgのビデオ雲台を使用されることをお勧めしたいと思います。

後日、光害地の自宅でも、2013X2+Orで観望しました。上弦の月の一日前でしたが、コントラストがよいためか、この月齢にも関わらず地球照が、はっきり分かるのに驚きました(透明度もまあまあ良かった)さらに、色収差が、目立ちやすい月縁部分で色収差を意地悪に(笑)確認しましたがほとんど分かりませんでした。対物レンズの性能がよいこともあり、素晴らしい見え味です!

さらに、月明かりの中、散開星団のM6、M7を見ました。もちろんバックグラウンドは少し明るいのですが、とても美しいです。試しに散光星雲のM8も導入してみると、光害地にもかかわらず意外とよく見えるのに驚きました。なかなか遠征できない方々も、ぜひ自宅で、夏の天の川付近を低倍率でご覧になられることをお勧めします!とっても綺麗なたくさんの星に、心が癒されること間違い無しです!

このような自宅での観望なら、家族に色々見せることもできます。今のうちにBorgで家族サービスすると、2013X2購入のお許し?が、出やすくなるかもしれません(笑)(家族もちには、これは結構重要です)特に、月や土星なんかを見せたら、大喜び間違い無しですよ。

後日、Hα太陽フィルターを装着した77EDⅡ+Or5mmでも太陽を観望しました(特注アダプタの関係で2013X2にフィルターを付けられません(泣))とても淡いプロミネンスが、はっきり見え驚きました!Hα太陽フィルターを使用しても、光球面の模様は、意外と眼視では分からないのですが(画像処理したらよく分かりますが・・・)BorgのOrでは、コントラストが高いためか結構よく分かります。これには、正直驚きました。あまりによく見えるので、じっくり観望していたら雲がでてしまいOrでの撮影は残念ながらできませんでした(泣)それで、別の日にエクステンダーで撮影した太陽の画像を添付します。(後日掲載予定)

プロミネンスは、写真よりも眼視のほうがよく見えました。光球面の模様は非常に淡いので、写真ほどは見えませんがそれでもOrの威力か、かなり見ることができました。

いろいろ観望しましたが、結論として、BorgのOrは、非常にいいです!めちゃくちゃ見えます!感動します!これ本当です!今回は、ほとんど文章だけなので、ご自分で体験していただくしかないです!夏の天の川がよく見える季節ですので、ぜひ、この時期に導入されることをお勧めします!(ちなみに、初期ロットはアイピース用の植毛紙が付属するのでお勧めです。自作も可能ですが少なくとも私にはこんなに綺麗に加工できないので・・・)以上、よろしくお願いします。

<中川コメント>
中西さん、表現の難しい眼視のレポートありがとうございます。私にはとてもここまで詳しく書く技量がありません。購入される方の立場に立って書かれたレポートは大変参考になります。私も月や惑星を見た範囲では、従来のハイアイポイントのアイピースとは一線を画す見え方で、価格だけのことはあると感じています。8月からは販売店(ヨドバシやビック、キタムラもOK)でも入手可能です。ポイントをお持ちの方はお得かも?

P.S.今年のペルセウス座流星群が超好条件ということもあるのか?アングルプレート35IIの勢いが止まりません。8/10~18の間、BORG夏季休業のため、出荷が出来ません。ご入用の方は、販売店に6日頃までにご発注ください。年末のアイソン彗星の接近まであと117日です。今のうちにプレートもご用意ください。すぐには量産できません。また、8/12にはスピカ食があります。これも好条件です。コ・ボーグがあると楽しめるでしょう。

P.S.2 新製品のマルチフードS【5416】の商品ページが完成しました。気合を入れてこのフードの魅力を語っています。先日のリンク先が間違っており、申し訳ありませんでした。明日から予約開始です。今なら夏休みにギリギリ間に合います。先週も色々あって業務が捗りません。夏季休業前の営業日があと5日しかありませんが、やるべき業務は山のように溜まっています。このままでは夏休みが無いかも?でもこうしてBORGユーザー様と向き合っている時が一番心が落ち着きます。対応が遅れている案件も多々あるのですが、皆様に感謝いたします。今日もBORG開発者ブログをご覧いただき、ありがとうございます。 

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