BORG WORLD 画像作例集

exDSC02377.jpg

200m先のヤマセミ 撮影機材 Sony α57 + Borg 71FL (MMF-1+M75絞り) + kenko テレコンx1.4 焦点距離:Borg71FL (焦点距離400mm) x Sony α57の内蔵テレコン x 1.4 x Kenko テレコン x1.4 x ApsC画角 x 1.5 = 35mmフルサイズ換算で1,176mm 撮影者:keibon32様

<撮影者のコメント>
ご無沙汰しています。アカショウビン以来の投稿です。
 
まずはBORG4機種の2013DGPグランプリ受賞、あめでとうございます!ユーザー視点にたった商品開発が素晴らしい評価を得られたのだと思います。貴社の益々のご発展を祈念いたします。
 
さて、添付の写真をみてください。これは200m先にいるヤマセミを撮影し、等倍クロップしたものです。200mという距離を考えれば、カメラレンズでは考えられない性能だと思います。カワセミの近接撮影で至近距離の解像度については認識していましたが、今さらながら超望遠撮影での凄まじいBORGの威力を見せつけられた思いです。

現在、BORG71FL, 77EDⅡ, 101EDⅡと3本のBORGを使っていますが、これからも野鳥撮影の強い味方になってくれることを確信しました。
 
<中川コメント>
200m先とはかなり遠いですね。それを考えると確かに良く写っています。ただ、BORGなら条件が揃えばまだまだ写ります。条件とは地上付近の気流状態の安定、テレコンをBORG純正にする、デジカメをローパスレスにする、等が揃えばさらにシャープに写るでしょう。よく、近距離はどのレンズでも良く写るからBORGのカワセミのドアップ画像はあてにならないという声がありますが、これは間違いです。通常のカメラレンズではあそこまでは写りません。カワセミのドアップの高解像度画像は検索すればすぐに分かりますが、多くがBORGのものです。同様に遠距離の画像を見ないと判断できないという声も耳にしますが、BORGはもともと天体望遠鏡です。多くのシャープな月面画像を見れば、一目瞭然です。37万キロ先の月よりも遠距離の野鳥は存在しないはずですから。この辺の誤解が解ければBORGはもっともっと売れるのでしょうが、残念ながら人間の先入観はそう簡単には捨てられるものではありません。限られた柔軟な方だけがBORGの恩恵にあずかれるというわけです。 eIMG_0015.jpg

BORG77EDⅡ+CanonEOSkissX3 ISO:400    SS:1/200秒    EV:-0.33    絞り優先    スポット測光    マニュアルフォーカス 撮影者:J.J様

<撮影者のコメント>
中川様。こんばんは、ご無沙汰しております、J.Jでございます。いつもブログは欠かさず拝見させていただいております。
 
さて、ようやく秋らしくなり紅葉も見頃となってまいりましたね。カワセミ病に侵されているわたくしとしましては、紅葉を背景にカワセミをどうしても撮りたいとチャンスを狙っておりましたが、昨日ようやく気に入った絵が撮れましたのでご覧いただけますでしょうか。

撮影機材はシンプルな基本ユニットで、BORG77EDⅡ+CanonEOSkissX3 でございます。テレコンなどその他のオプションは無しでの撮影で、マニュアル撮影です。被写体までの距離はおよそ4mとかなりの接近撮影でした。被写体から背景の紅葉までがかなりの距離があったことで、被写界深度が深まり背景のボヤケが強くなって結果的に溶け込んだような絵に仕上がりました。解像度もかなりいい感じではないかと、満足しております。

またよろしければご意見ご感想を頂戴できれば幸いでございます。よろしくお願いいたします。

<中川コメント>
これは発色といい、構図といい、解像感といい、申し分ありません。昨日のNHKフィギュアの羽生選手のように完璧な内容ではないでしょうか?素晴らしいです。今度はぜひミラーレスデジカメ、特にフジのX-pro1かX-E1をぜひ使ってみて欲しいです。あれは別格です。「もっと早く導入すればよかった!」とうなる繊細な描写をしてくれます。ここのところ、急にフジのカメラマウントが売れ出しているのは、じわじわとその評判が浸透してきたのではないか?とにらんでいます。J.Jさんも前出のkeibon32様もそろそろ次のステージに上がる番かもしれません。

M78_1280pix.jpg

M78星雲付近 BORG71FL+7870+ML8300 撮影:桐村正則様

sebire_ced51_b30_1280pix.jpg エンゼルフィッシュ星雲のせびれ付近 BORG71FL+7870+ML8300 撮影:桐村正則様

<中川コメント>
桐村さん、相変わらずの素晴らしい切れ味です。さすがとしかいいようがありません。
DSCF3011s.jpg 高取城オブジェ フジX-pro1ボデー+5016+7843+7841+7844+ELニッコール75ミリF4 手持ち ノートリミング 撮影:中川昇 2012/11/23 奈良県高取町

<中川コメント>
今回も天気が悪く、またも奈良の星空はお預けとなりました。ただ、ナノトラッカーだとお手軽なのでショックは最小です。奈良の紅葉はちょうどピークかやや終わりかけという感じで、今回は引伸しレンズを撮影レンズにして奈良の秋を撮りまくってきました。後日アップする予定です。今日は昨日撮影した奈良の高取城のオブジェの画像です。よく見ると全てビールの空き缶で出来ています。高取城祭りがあって行ってきたのですが、あいにくの雨で祭りは中止。でも高取の古い町並みの素晴らしさは雨とマッチして、いい雰囲気を醸し出していました。余裕があれば町並みの作例もアップしたいと思います。今日の作例からもお分かりの通り、引伸ばしレンズは非常に良く写ります。下手な純正レンズは全く及びでないという高画質をたたき出します。これも先入観を持たない人だけが味わえる至福の描写なのです。

デジタルカメラグランプリ金賞をいただいたM42ヘリコイドシステムによる引伸しレンズ撮影のもうひとつの良い点は、完全マニュアルフォーカス+マニュアル絞りにあります。特に天体写真撮影においてマニュアル撮影の確実さは捨てがたいものがあります。AFレンズのスカスカなヘリコイドに比べるといかに合わせやすいか!絞りも電気的な絞りに比べると安心感があります。しかもレンズ性能はなぜか非常にデジタル向きなのです。不思議なレンズです。非常に参考になるBORGユーザーのサイトはこちら

P.S.というわけで、奈良は実に楽しかったです。脳にとても良い刺激を受けて帰ってきました。あっという間の3日間でした。また新しい知見を得てきましたので、追々ブログで情報発信したいと思います。休み中、お客様からの質問メールが大量に届いていました。最近BORGを知ったという方が大半です。BORGシステムを理解するには、もちろんメーカー側の継続した情報発信やシステムを分かりやすく説明する不断の努力が重要なのですが、一方でお客様側の方にも、「先入観を捨てる」という重要な作業を強いることにもなります。その辺の対応で大きく時間を取られることもありますが、これはBORGの宿命でもありますので、1件1件なるべく丁寧に対応しております。ただ、ご返事までに多少時間がかかることがあることをご容赦ください。

P.S.2 奈良の本屋で出会った本。奈良の本屋は東京と違う並べ方をしているので、意外と掘り出し物があり、帰りの新幹線で夢中になって読んでしまうことが多いです。当たりも多いです。その中で今回は衝撃的な本をご紹介します。串田嘉男著 「地震予報」 PHP新書です。天文ファンなら串田さんの名前は知らない人はいないと思います。ただ、この串田さんを有名にしたのは、天文ではなく地震予報の方です。元々天文ファンだった串田さんは、流星のFM観測中に地震の前兆現象を発見し、その後17年間休みなしで地震予報を研究している人なのです。最近、串田さんの名前を見ないなあと思っていたら、地道にデータを蓄積されていました。ただ、その蓄積されたデータの中に衝撃的な現象が・・・。これ以上は書けません。ぜひ、早めにこの本を買って読んでいただきたいと思います。※この本は先週出たばかりで、以前の良く似たタイトル「地震予報に挑む」の本とは違います。2011年の東日本大震災にも触れています。

それにしてもこの串田さん、いつ休んでいるの?というほど仕事にのめりこんでいます。私など足元にも及びません。串田さんのこの献身的な働きぶりを見ると、日本人もっと働かなきゃいかんと思います。そのモチベーションは、大地震を予報して世の中の役に立ちたいという一心からです。私も苦しい時や辛い時にはこの串田さんのことを思い出して、まだまだと自らを奮い立たせています。天体観測の一手法が地震予報という誰も成し遂げたことがない重要なことに役に立つとしたら、天体観測も基礎学問としての中長期的な意義だけではなく、生活に密着した現実的な側面もあるということでもあろうかと思います。とにかく色々と考えさせられる本です。→とこの記事を書いていたら震度4の地震がありました。くわばらくわばら。

カテゴリー
バックナンバー
ページトップへ戻る