BORG WORLD 画像作例集
2012年5月 2日 14:44 45EDII,71FL,EOS40D,太陽,日食
IMG_3560 45EDⅡ+EOS40D直.jpg
太陽の写る大きさ(1) 45EDII(f325mm)直焦点+EOS40D(APS-C) 撮影:清原様 ノートリミング
<コメント>これくらいの大きさだと太陽が導入しやすい、日周運動で逃げても追いかけやすい、という大きなメリットがあります。
IMG_3551 60ED+EOS40D直焦.jpg
太陽の写る大きさ(2) 60ED(f350mm)直焦点+EOS40D(APS-C) 撮影:清原様 ノートリミング
<コメント>45EDIIよりもわずかに大きく写ります。あとはトリミングで対応します。
IMG_3543 71FL+EOS40D直焦.jpg
太陽の写る大きさ(3) 7FL(f400mm)直焦点+EOS40D(APS-C) 撮影:清原様 ノートリミング 
<コメント>同じ400mmの50FLも同じ大きさに写ります。ピントが合っていてブレがなければトリミングし放題です。
IMG_3536 50EDⅡ+EOS40D直.jpg
太陽の写る大きさ(4) 50EDII(f500mm)直焦点+EOS40D(APS-C) 撮影:清原様 ノートリミング 
<コメント>77EDII(f510mm)も上の画像と同じ大きさに写ります。これだけ大きいと迫力が出てきます。
IMG_3523 101ED+EOS40D直焦.jpg
太陽の写る大きさ(5) 101ED(f640mm)直焦点+EOS40D(APS-C) 撮影:清原様 ノートリミング 
<コメント>640mmだとさすがに大きく写ります。問題は大きく写るのとシャープに写るのでは違うということです。

<中川昇の解説>
BORGヘビーユーザーの清原様のお陰で、非常に分かりやすい比較が出来ていると思います。さらに1.4倍テレコンバーター併用の比較画像もありますので、こちらは明日以降に掲載して解説したいと思います。

結論から先にいってしまうと、「どの一眼デジカメを使ったとしても、対物レンズの焦点距離は300~500mm+1.4倍テレコンバーター止まりで十分」で、それ以上伸ばしたいという方は、その方の自由なのですが、大きく写った割にはシャープさに欠けてしまい、おまけに太陽の見掛けの動きも拡大されるので、太陽を導入したり追尾するのに精一杯で、金環日食を十分に楽しめなかった、ということになりがちです。ですので、BORGの直焦点か1.4倍テレコンバーター併用か、がおススメの機材となります。(現在、金環日食前に間に合う可能性の一番高い50FLが一押しの機種です。販売店の在庫をご確認ください)

では、なぜ大きく伸ばすとシャープさに欠けるのでしょうか?本ブログでも月面写真の項目で再三述べていますが、(1)拡大すると気流の悪影響を受けやすくなる。(2)ゆえにピントがあわせにくくなる。(3)拡大すると像が甘くなりやすくなる。(4)拡大するとぶれやすくなる。(5)拡大すると暗くなるのでISOを上げるかシャッタースピードを落とす必要があり画質が落ちる。などが上げられます。

では、トリミングするデメリットはないのでしょうか?一番の心配は画質が落ちるのではないか?ということでしょう。ただ、これは心配無用です。現在のデジカメの画素数はトリミングに十分な余裕があり、ネット上ではもちろん、プリントでも相当な大伸ばしに耐えます。トリミングの程度やカメラの画素にもよりますが、相当な大きさに伸ばしても問題ないと思います。プリントは大きく伸ばすとそれなりの距離を取って鑑賞するものなので心配は不要です。トリミングそのものよりもピントとブレが重要です。繰り返しますが、拡大率はなるべく抑えて、小さくてもきちんと丁寧に撮ることがポイントです。誤解しないでいただきたいのは、同じ焦点距離の一般の望遠レンズでは、いくらピントを追い込んでブレに気をつけてもシャープな太陽像を得ることは困難です。ですので、その像をトリミングしてもシャープな像は得られません。天体用に作られたBORGだからこその技です。その辺をぜひ頭に叩き込んでいただければ幸いです。

次回は、1.4倍テレコンを併用した画像を紹介しながら、さらに解説をしていきたいと思います。





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