BORG WORLD 画像作例集
2011年9月 5日 17:19 P25,Q,デジカメ新製品テスト

IMGP0118s.jpg

ペンシルボーグ25+ペンタックスQ 直焦点 三脚固定 セルフタイマー使用 カメラマウントはボディキャップを改造した間に合わせ品をセロテープ等で固定 ISO640 ノートリミング JPG撮って出し 画像処理はなし ペンシルボーグはやはりシャープです。

<中川コメント>
今日はカメラがマウントの採寸から戻ってきましたので、三脚に固定してじっくりとテスト撮影してみました。ちゃんとボーグもカメラも固定するとペンシルボーグでも上記の画像のように、こんにゃく現象は全く出ませんでした。ところが、手持ちに切り替えた途端にひどいこんにゃく現象が発生します。ありがたいことに週末に何人かの方から、このこんにゃく現象についての見解のメールをいただきました。その中でも、あるプロの方から頂いたメールが非常に分かりやすいので、ご本人の許可をいただいて以下に原文のまま転載いたします。

「これは、PENTAX Qの本体に、フォーカルプレーンシャッターがないためです。プライムレンズはレンズシャッターでの撮影。それ以外のレンズシャッターのないレンズ(ユニークレンズシリーズなど)の場合には、電子シャッターでの撮影になるためです。

つまり、電子シャッターの場合、センサーから画像を順次読み出すため、読み出し中に微細なブレが生じると、当然、時間差で画像がずれるので、こんにゃく状になります。これは被写体が高速に移動した場合も、同様です。いわゆるCMOSのローリングシャッターの弊害というわけです。

そのため、PENTAX Qでの電子シャッターでは、動きの激しい被写体、とくにカワセミの飛んでいるシーンなどは、像が歪んでしまって、きちんと写らない可能性がかなり大きいと思われます。

ですので、PENTAX Qを使ったBORGでの撮影は、高速に移動する動体撮影、微細なブレが発生する手持ち撮影では、オススメできません・・・。もちろん、完全に静止した被写体では問題ありません。」

なるほど、そういうことでしたか・・・。道理で、手持ち撮影では歪むのに固定すると歪まないはずです。トビモノには元々向いていないのは想像していたのですが、まさか相手が静止しているのに、手振れで静止画の像が歪むとは想像できませんでした。全くの不勉強でした。重ねてお詫び申し上げます。

ということで、まとめると以下のようになるかと思います。

1.Qの小型・軽量を生かして、ボーグ+Qの手持ち撮影を第一に考えていたが、これはNGのようだ。
2.三脚等できちんとボーグを固定すれば、大丈夫。ただ、Qの機動性が損なわれる。
3.三脚で固定していても、相手が動くとこんにゃく現象が出る。
4.相手が静止していて、ボーグもきちんと固定していれば普通に写る。→かなり解像度は高い。
5.月面や惑星が日周運動で動くのはOKなのか?→未検証、テスト予定
6.惑星を写した場合、露出中の気流の乱れや風等で歪まないのか?→未検証、テスト予定
7.手持ち撮影でこんにゃく現象が目立つ焦点距離は何mmからなのか?→未検証、テスト予定

以上ですが、カメラマウントを試作しないと5~7番は分からない部分があるので、現在試作中です。一応4番がOKなので、デメリットを明記した上でカメラマウントは発売する予定ですが、もし他にもこんな問題があるんじゃない?とかこんなテストもしてみてよ、というリクエストがあれば遠慮なくメールください。皆さんと情報を共有したいと思います。

P.S.週末ははっきりしない天気で、自宅からMFまでそこそこ距離があるので、ためらっているうちに時間が過ぎてしまいました。やはり週末はフィールドに出ないと調子が出ません。ただ、ご注文の方は絶好調で、ボーグ全機種+パーツがまんべんなく売れています。今日も出荷用のカートンが無くなるほどのご注文量をいただきました。ボーグHPのアクセス数もQのお陰か非常にたくさんのアクセスをいただいております。ありがたいことです。


 

 

 


 

カテゴリー
バックナンバー
ページトップへ戻る