BORG WORLD 画像作例集

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71FL70757870+試作カメラマウントQ+Q(2秒セルフ)+DZ2+片持ちフォーク式赤道儀+ベルボン三脚 トリミング ISO125 1/1600秒 撮影:中川昇 2011/09/12 

<中川コメント>
中秋の名月をボーグ71FL+Qで捉えました。満月にこの組み合わせだと、画面からはみ出さんばかりに大きく写りすぎることもあって、追尾が大変なので全体を入れようとすると、レデューサーを併用する形になります。また、ボーグ+Qの場合はレデューサーを併用した方が小絞りボケの影響から逃れられるので、解像力的に有利になるという事情もあります。お陰さまで切れ味の鋭い中秋の名月の画像が得られました。

■ボーグ+PENTAX・Qのとりあえずの評価
ここら辺で、Qのメリット、デメリットをなるべく公平に評価してみたいと思います。

<メリット>
1.三脚に固定して、シャッターをリモコンかセルフタイマーで切ると、被写体が動かない限り、本来のシャープな画像が楽しめる。
2.月面は1の条件を守れば、400mmのボーグで画角一杯にシャープに写る。月面は日周運動で動くが、この程度ならこんにゃく現象は出ない。月齢を追うには、45EDII・50FL・60ED・71FL+レデューサーの組み合わせがお勧め。
3.動かないカワセミも1の条件を守れば、非常にシャープな像が得られる。
4.Q+ボーグで月面を撮影するときは、スポット測光にすべし。ピントが合わせやすくなる。
5.QのHDR機能は月面でもまずまず有効に使える。作例は後日掲載予定。
6.Qの多機能ぶりはとても楽しい。遊べるカメラ。いじっているうちに気がつくと時間が経っている。
7.Qのバッテリーは意外と長持ち。カワセミ撮影で1日は持つ。連写するトビモノが撮れないせいかも?
8.Qの液晶は、昼間でもまあまあ見える。 
9.フランジバックが短いので、様々なレンズが装着できる。弊社でも引伸ばしレンズ、EFマウントレンズ、ニコンFマウントレンズ、PKマウントレンズが装着できるシステムを近日中に発売予定。
10.カメラが軽いので、ボーグの接眼部に負担を与えない。システム全体が小型・軽量化できる。
11.Qはいわゆるデジスコに向いている。アイピースを選べば、標準レンズでデジスコが楽しめる。

<デメリット>
1.Qをボーグに装着して手持ち撮影をすると、ほとんどの場合、こんにゃく現象が出る。
2.Qをボーグに装着して、室内で撮影をすると、蛍光灯によるフリッカー現象が出ることがある。
3.Qをボーグに装着して、動体を撮影をすると、こんにゃく現象が出る。
4.Fの暗いレンズを装着すると「小絞りボケ」が発生して、解像力が落ちることがある。
5.古い設計のカメラレンズを装着すると、像がシャープにならないことがある。レンズを選ぶ。
6.液晶の4倍拡大モードは倍率不足。ややピント合わせに苦労する。8倍以上欲しい。
7.純正以外のレンズを装着した場合、ボディ内手振れ補正が効かなくなってしまう。改造アダプターの電子接点を経由しても効果なし。

とりあえず、こんなところでしょうか?昨日も書きましたが、良い面、悪い面、両方ありますので、良い面をうまく利用して使いこなしていただければと思います。個人的には、Q+ボーグで撮影すると楽しいので、ついつい時を忘れて没頭してしまうところが気に入っています。Q+ボーグの作例は、まだまだたくさんあります。楽しい機材の画像もありますので、ご期待ください。繰り返しになりますが、弊社として、カメラマウントQの発売を近日中に予定しています。

P.S.ここのところのQの記事の影響か、ボーグHPのアクセス数がうなぎのぼりで、昨日のアクセス数は過去最高を更新しました。ありがたいことです。多くの方にボーグの存在を知っていただき、一人でも多くの方が望遠撮影の面白さや奥深さに目覚め、将来の天文ファン、野鳥ファンが育つことを切に願っています。その入り口としては、新型デジカメの記事は格好の材料だと思います。昨日予告したソニーNEX5Nの記事と作例は明日以降にアップする予定です。また、ユーザー様からの投稿画像も多数いただいていますが、順番がありますので、今しばらくお待ちいただければ幸いです。

P.S.2 すでに何度かご紹介している新製品の台座、DZ-2【7517】が入荷してきました。発売は来週中には出来そうです。現在、専用ページを作成中です。予約も今週中にお受けできると思います。これは実に便利なパーツです。

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