BORG WORLD 画像作例集
2011年9月 6日 15:04 Q,デジカメ新製品テスト

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これはデジスコではありません。ミニボーグ50FL+DZ2(試作品)+MMF1+7528+簡易カメラマウント+Qボデー+片持ちフォーク式赤道儀改+カメラ三脚:ベルボンVS-443Q この組み合わせで太陽撮影をしてみました。結果は・・・カメラマウントが簡易型なので正確なことはいえませんが、1/1000秒以上の高速シャッターでも、手押しシャッターで少しでもぶれるとこんにゃく現象が出ました。太陽面で出るとは・・・。お気軽に楽して撮ろうとすると、こんにゃく現象から逃れられないというジレンマです。写真のベルボンの三脚はいままでにないコンセプトで、デジボーグや天体に便利に使えそうです。 

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こんにゃく現象との戦いに疲れたので、デジスコを試してみました。50FL+天体用アイピースPENTAX・XL21+Q(8.5mmF1.9レンズ付) 上の画像のようにレンズ付のQをアイピースに押し付けてカメラを手持ちしてのコリメート撮影をテストしてみました。いわゆるデジスコです。作例は以下の2枚です。約5m先のチャートです。

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デジスコ作例(1):50FL+天体用アイピースPENTAX・XL21+Q(8.5mmF1.9レンズ付) カメラを手持ちしてのコリメート撮影 三脚使用 ISO800 1/500秒 ノートリミング JPEG撮って出し 画像処理なし Qを手持ちでアイピースに押し付けているので、光軸は傾いていると思いますが、お手軽に撮った割にかなり良く写りました。きちんと固定すると相当使えるかもしれません。しかもケラレもほとんどありません。こんにゃく現象とも無縁です。

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デジスコ作例(2):50FL+ニコンDS用アイピース30×38×+Q(8.5mmF1.9レンズ付) カメラを手持ちしてのコリメート撮影 三脚使用 ISO800 1/250秒 ノートリミング JPEG撮って出し 画像処理なし Qを手持ちでアイピースに押し付けているので、光軸は傾いていると思いますが、お手軽に撮った割にはこのカットもかなり良く写りました。ニコンのDS用アイピースを使用しています。ケラレはないといってよいレベルです。ボーグ+Qに関してはデジスコの方が安心感があります。

<中川コメント>
段々、こんにゃく現象の対応に疲れてきました。「お気軽に高画質」というデジボーグのコンセプトからいくと、Qもあまり気を使わずにお気軽に撮影したいのですが、手を抜くとそこにはこんにゃく現象が待ち受けています。きちんと撮影すればきちんと写るのでカメラが悪いわけではありません。今のところ、単なるアダプターだけでは対応できない問題があるという状況です。電気接点があれば解決するのか?KQマウントアダプター経由なら解決するのか?その辺は良く分かりません。

というわけで、今日はデジスコに活路を見出してみました。ある程度予測はついた結果ではあるのですが、相当に良い感じです。何といってもこんにゃく現象から逃れられる、AFが早くて正確、標準レンズは高性能でケラレが少ない、などのメリットがあります。デメリットは、ボーグで40.5mmのアダプターがない、アイピースや地上プリズム(今回の作例は地上プリズムなし)が必要、などでしょうか?とにかく、Qに関しては新しい経験ばかりで少々困惑しておりますが、気を取り直して頑張って検証を続けます。ただ、試作のカメラマウントが早くも週末に出来そうなので、またQを工場に預けてしまっています。このカメラマウントですが、ボーグ用としてだけでなく、Qに引伸ばしレンズ等を装着するためにも必要なので、カメラマウントが出来たらそちらもテストしてみます。

今日も多くの方からQに関するメールをいただきました。気軽にボーグ+Qでカワセミを撮りたいというお客様からの期待のメールが多かったのですが、デジスコ(コリメート)はOKそうなのですが、デジボーグ(直焦点)に関しては、手持ち撮影は厳しそうですので、過大な期待は禁物だと思います。いずれにしても、週末カメラマウントが間に合えばカワセミを実写してみます。屋外での液晶画面の見にくさ加減も気になるところです。

P.S.Q関連に時間を費やしすぎてしまいましたが、新製品のレデューサーは相変わらず良く売れています。すでに受注数は70台を超えました。初回ロットの100台まではあと30台弱ですので、迷われている方はそろそろ決断の時期かもしれません。ご購入された方からもレポートが届いていますが、非常に好評です。次回入荷は9月15日頃の予定ですが、少し早まりそうです。今日、101EDII+7870の組み合わせと125SD+7870の組み合わせのチャートをアップしました。こちらからどうぞ。

P.S.2 5日発売の10月号の天文雑誌でボーグが3枚入選しています。天文ガイドでは、77EDIIによる素晴らしい切れ味の月面が1ページ大に堂々と掲載されています。また、星ナビでは、77EDII+7704と77EDII+7878による美しい星雲の写真が2枚入選しています。77EDIIのようなお手軽な機材で、このような素晴らしい天体写真が撮れるというのは嬉しいことです。このようなお手軽機材で誌面を埋め尽くさないといつまで経っても天体写真を志す人が増えないので、ボーグユーザーの方は、どんどん応募してボーグでも?これだけ撮れるということを実証していただければと思います。

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