BORG WORLD 画像作例集
2010年9月13日 14:18 71FL,α55,カメラ,カワセミ

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71FL+絞りM57+7215+α55 1/320秒 ISO1600 AWB -0.3EV 風景 D-ROFF 高感度ノイズ弱 L-FINE トリミング 半手持ち撮影 撮影:中川昇 2010/09/11 シャープ+アンシャープ処理 背中の羽毛の分解もさることながら、白い耳毛?も分解しています。 

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71FL+絞りM57+7215+α55 1/250秒 ISO1600 AWB -0.3EV 風景 D-ROFF 高感度ノイズ弱 L-FINE トリミング 半手持ち撮影 撮影:中川昇 シャープ+アンシャープ処理 2010/09/11 嘴の根元の剣山のような突起が不気味です。夕方16:30頃の撮影です。

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今回の機材 71FL+絞りM57【7057】+7860+各種補正レンズ+7000+5007+α55 わずかこれだけの機材で今回の画像が得られました。

 

<ソニーα55デジボーグ初使用レポート>

■はじめに

今回のα55は使用する前のワクワク感はかなりのものでした。「期待7割不安3割」というところでしょうか。事前に販売店のサービス品のムック本で、ある程度研究してから撮影に臨みました。先週末はまだまだ暑く、2日間MFに出ましたが、合計の撮影時間は5時間程度でしょうか?望遠鏡は新製品の71FLに絞り、カワセミの羽毛がどれだけ分解するのか?ということと、カワセミのトビモノがどれだけ撮影できるのか?という2点を重点的にテストしてみました。

■α55デジボーグレポート

いつものように使用した印象を出来るだけ素直にレポートしてみたいと思います。後で良い解決法が見つかったり、勘違いがあったりする場合もありますが、速報性を最重要視しておりますので、その点はご了承ください。また、あくまでも中川の個人的な感想ですので、その点もご了承いただければ幸いです。

1.ボディの第一印象は軽い、小さい。デジボーグとはバランスが良い。グリップ感もまずまず。

2.キットレンズによるAFは噂どおり速い。レンズの性能もキットレンズとしては優秀な方だと思う。

3.気になるEVFの見え方はキットレンズを使用している限りは全く問題ないほど見やすい。

4.背面の液晶は昼間の屋外はかなり見にくい。調整は出来るが、異常にハイコントラストになってしまい好ましくない。

5.最も気になる画質は非常に良好。カワセミの画像を見る限り、解像度も良く、E-PL1に匹敵する高解像度。透過ミラーを経由しているとは思えない。ただし、場面によってはモアレが目立つカットがあった。ローパスフィルターが薄いと思われる。月面との相性は悪天候のため未検証なので、後日検証予定。

6.次に気になる「デジボーグ用」としてのEVFの解像度と明るさは、ともにいまひとつ。1倍の状態でのマニュアルフォーカスは、ピンボケ連発でデジボーグには不向き。ドットは細かくて全く見えないが、ピントの山がつかみにくい感じ。ところが、ピント拡大ボタンで画像を7.5倍と15倍に拡大すると非常に見やすくなり、解像度も高いので、カワセミの羽毛で快適にピントが合わせられた。このピント拡大ボタンは使える。拡大時はパナGシリーズよりも見やすいかも?

7.また、EVFはデジボーグの場合、少々暗く、目が疲れる。明るくは出来るが、背面の液晶と同じくコントラストが高くなり、さらに目が疲れる感じ。これはパナGシリーズの方が見やすいか?透過ミラーの影響かも?E-PL1用の外付けEVF、VF-2の優秀さを再認識した。

8.電池の持ちがかなり悪い。NEXのバッテリーと共用なので助かったが、予備バッテリーは1~2個は必須。特に動画はかなりの大食らい。

9.熱に弱い。1日目は、1000枚も撮らないうちに熱で強制終了してしまった。猛暑+高速連写+コンパクトボディにEVFと背面液晶を詰め込んだ等の影響と思われる。動画を併用するとさらに早くダウンする。

10.秒10コマの高速連写は凄い。シャッターを切っているだけで楽しく、ストレス解消になる。ただ、デジボーグには2点問題が出た。ひとつは、シャッタースピードが1/500秒を上限としてそれ以上高速化できなくなること。これは電子マウントアダプターを使用すれば解決するかも?もうひとつは、ISOがマニュアル設定できず、ISOオートになること。しかも上限ISO1600。これは仕様とのこと。この制限により、デジボーグでのトビモノにはかなり制約を受けることになる。→解決方法があれば教えてください。→伊達さんから貴重な情報をいただきました。ボディ側のAF/MF切り替えをMFにすれば、ISOオートが解除されるとのこと。試してみたら見事に解除されました。ISOの上限もシャッタースピードの上限も無くなりました。これでトビモノ最強伝説が生まれるかも?伊達さん、ありがとうございます。

11.結局、秒6コマでないとデジボーグではまともなトビモノは撮れない。→上記10番にあるとおり、秒10コマで問題なく使えることが分かりました。高感度はISO1600までは常用できるが、それ以上はデジボーグには厳しいかも?ただ、様々なデジタル的な手法を駆使すれば、一般撮影では相当遊べる。

12.使い勝手は良いと思う。慣れればかなり使いやすい。使っていて楽しいカメラ。これは売れると思う。

■とりあえずのまとめ

以上が2日間の感想です。いきなりカワセミのドアップで凄いのが撮れたので、評価は高いです。まだまだ作例はあるので、明日以降少しずつアップします。これからソニーのカメラを買う予定で、デジボーグにも使いたいということであればお勧めできます。最大の売りである秒10コマの機能がフルに使えないのは残念です。何か逃げ道があれば良いのですが・・・。→上の10番に書いた通り解決しました。これは使えます!すでに他社のカメラを持っていて、α55に買い換えることをすすめるか?というと微妙ですが、解像感で中川イチ押しのE-PL1並みの解像感が得られて、秒10コマでEVF内蔵でと考えると俄然お買い得感は高まります。なかなか全てを満たすのは難しいですが、とにかく楽しいカメラなので売れると思います。この後継機種が楽しみですね。尚、このレポートは続きますので、続編もご期待ください。

 

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